チェロ界の若き貴公子、
ゴーティエ・カピュソン(Gautier Capuçon)と、ロシアの巨匠
ワレリー・ゲルギエフ(Valery Gergiev)がタクトを振るマリインスキー劇場管弦楽団の共演によるアルバム
『ショスタコーヴィチ: チェロ協奏曲集』(WPCS-13241 2,600円 + 税)が10月28日(水)にリリースされます。なおゴーティエは、11月末に来日公演も予定しています。
本アルバムは、その実力もさることながら、イケメンぶりでも人気のゴーティエ・カピュソンの最新ライヴ録音。ゲルギエフとの共演により、20世紀の代表的チェロ作品の魅力を余すところなく弾ききっています。なおゴーティエにとって、ゲルギエフとの録音は
『チャイコフスキー: ロココ変奏曲他』に続く第2作となります。
ショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番は、1959年作曲にされ、同年10月4日、レニングラード・フィルハーモニー大ホールにおいて本曲を献呈された
ロストロポーヴィチ(チェロ)、ムラヴィンスキー指揮
レニングラード・フィルハーモニー交響楽団により初演された、全4楽章から成る楽曲。ややおどけた明るい印象も与える作品となっています。
一方第2番は、1966年に作曲された楽曲。ショスタコーヴィチは作曲中に心臓発作を起こし苦しんだといわれ、作品からは暗く不思議なトーンが漂っています。作曲年と同年の9月25日、作曲者60歳の誕生日コンサートとして、モスクワ音楽院大ホールにてロストロポーヴィチ(チェロ)と、作曲者の息子マキシム・ショスタコーヴィチ指揮のソヴィエト国立交響楽団で初演されました。