フィンランドの作曲家・
シベリウスの生誕150周年にあたる今年、11月下旬から12月にかけてフィンランドの名匠
オスモ・ヴァンスカ(Osmo Vänskä)が来日。
読売日本交響楽団(読響)を指揮し、5公演(すでに2公演は完売)を開催します。
世界屈指の“シベリウスのスペシャリスト”として名高いヴァンスカ。9月1日にフィンランドで催された“シベリウス・フェスティバル”では、みずからのタクトで数々のシベリウス録音をリリースしている
ラハティ交響楽団と交響曲第3番&第4番を披露し、世界各地から集まったシベリウス・ファンを魅了したばかりであるだけに、日本公演にも大きな注目が集まっています。
11月27日(金)と28日(土)は、シベリウスの作品の中でも有名な3作品、「カレリア」組曲、ヴァイオリン協奏曲、交響曲第1番を披露。協奏曲では今シーズン、地元の雄・フィンランド放送響の定期公演でも同曲の独奏を務める
エリナ・ヴァハラ(Elina Vahala)が共演します。ヴァハラは12歳でラハティ響と共演して鮮烈なデビューを飾り、欧米のさまざまな名門楽団と共演を重ねている逸材です。フィンランド出身の2人が生み出す“お国もの”の強みに、期待が高まります。
12月4日の読響定期演奏会では、シベリウスの後期交響曲3作品を一挙に演奏。ヴァンスカのタクトが生み出す、北欧の涼やかな空気を想わせる透明で清新な響きに要注目です。ヴァンスカはこれまでに読響で何度もシベリウスを振っていますが、交響曲第6番と第7番は今回が初。ファン必聴のプログラムです。
photo ©読売日本交響楽団