“JAZZの本場NYで50年生き抜いた男”として知られるジャズ・ベーシスト、
中村照夫が制作に4年を費やした新作アルバム
『New York Groove』(RPES-4860 2,400円 + 税)を11月19日(木)にリリースします。
中村照夫は1942年、東京・神田生まれ。日本大学芸術学部中退後の64年に単身渡米し、
レジー・ワークマン(b)に師事。
スティーヴ・グロスマン(ts)や
レニー・ホワイト(ds)らとの交流を経て、69年に
ロイ・ヘインズのバンドでプロ・デビュー。その後、
スタンレー・タレンタイン(ts)のバンドにレギュラー参加するなどベーシストとして腕を磨き、73年に初リーダー・アルバム
『ユニコーン』を発表。また自己のバンド、ザ・ライジング・サンを結成し、77年にリリースした『マンハッタン・スペシャル』は全米チャートでトップ10入りし、79年には日本人として初めてカーネギー・ホールへの出演を果たしました。
その後もベーシストとしてだけでなく、〈10万人リバティー・ジャズ・フェス〉(92年)、
秋吉敏子、
菊地雅章、
日野皓正らが出演したユニセフのための〈JALジャズ・コンサート〉(94年)、〈マウントフジ・ミュージック・フェスティバル〉(2009年)など、大規模なコンサートのプロデューサーとしても活躍。そのほかにも写真家やラジオ番組のDJとして幅広く活動を行ない、2009年には自身のレーベル。“Cheetah”をスタートさせました。「必要なのは、自己のアイデンティティを絶えず強く示し続けること」と語る中村。ジャズ・レジェンドの“今”を伝える新作アルバムです。