ジャズ史に残る名盤、
ジョン・コルトレーンの『至上の愛』が、リリースから50周年を迎えた今年、未発表テイクを収録した2枚組
『至上の愛〜コンプリート・マスターズ』(UCCI-1024〜5 3,600円 + 税)として11月20日(金)に発売されます。
1964年、米ニュージャージーのヴァン・ゲルダー・スタジオでレコーディングされた『至上の愛』。65年にリリースされ米「ローリングストーン」誌が選ぶオールタイム・ベスト・アルバム500で47位にランクインし、アメリカを代表する科学、産業、技術、芸術を研究 / 展示しているスミソニアン博物館のコレクションに選ばれ、さらにアメリカ国立博物館の“アメリカ史の宝”として所蔵されています。ジャズ・ミュージシャンだけでなく、さまざまなジャンルのアーティストに影響を与え、なかでも
U2の
ボノは、インタビューで影響を受けたアルバムとして『至上の愛』を挙げ、彼らのシングル「Angel of Harlem」の中には、“We got John Coltrane and A Love Supreme”という歌詞があるほどです。
今回発掘されたのは、レコーディング翌日にコルトレーン・カルテットにサックスの
アーチー・シェップ、ベースの
アート・デイヴィスを迎えた6人編成で再録音された幻の音源。ずっと行方不明になっていたセッション・リールが発見され、すべてのテイク、オーバーダビング、またスタジオでの会話など、この2日間に何が起こったかを完全収録。さらにコルトレーン自身が所有していたモノラル・マスターに収録されていた2トラックを追加して、この歴史的名盤がどのように作られたか、その全貌を明らかにします。