シベリウスの生誕150周年を記念して、シベリウスと同じくフィンランド人で、シベリウス音楽院で学んだ指揮者の
ハンヌ・リントゥが、自らが首席指揮者を務める
フィンランド放送交響楽団と録音した
『ジャン・シベリウス: 交響曲全集』(101796, 101797 / 輸入盤)が11月25日(水)に発売されました。DVD5枚ボックスとBlu-ray3枚ボックスの同時リリースです。
各々の交響曲の前には、リントゥによる作品についての30分ほどの多面的なレクチャーが挿入されています。シベリウスをはじめとするフィンランドの作曲家について、またフィンランド音楽の伝統と現代までの広範囲におよぶリントゥの語りは、シベリウスを聴く歓びを一層盛り上げてくれることでしょう。各々の交響曲の演奏は、脈々と続くシベリウス演奏の伝統を受け継ぎつつ、新たな視点も加えるという、いかにも“現代音楽”に強いリントゥならではのシャープなアプローチとなっています。
また、別に添えられたドキュメンタリーでは、さらに深くシベリウスの音楽と内面を掘り下げていきます。映像ではシベリウスの生涯を追いながら、フィンランドの歴史、風景、また彼に影響を与えた人や土地を紹介することで、彼が辿った音楽的歴史を肌で感じることができます。
ボーナスのショート・フィルム「これがシベリウスだ!」では、さまざまな視点やトリビアからシベリウスの本質に迫ることができます。彼がどんな服装をしていたか、愛用のズボンはチャックではなくボタンであった(お腹の出ている人用)ことや、いかに恵まれた体格をしていたかについて解説する第1話〈彼の外観について〉から、第2話では〈彼が愛妻アイノラに送った手紙について〉、第3話〈大酒飲みであったものの、体調には気を遣っていたシベリウスについて〉、第4話〈彼が考えていた“お金”について(金のない生活は地獄だ!とも)。そして快楽について〉、第5話〈家庭と人生について〉、第6話〈作曲について…どのようにしてインスピレーションを得ていたか〉、第7話〈結婚生活について〉、第8話〈未来と死について〉まで、これまでほとんど知られることのなかったシベリウスにも焦点が当てられ、非常に興味深い内容となっています。
■2015年11月25日(水)発売
『ジャン・シベリウス: 交響曲全集』
[DVDボックス]
5枚組 101796 / 輸入盤
[DVD 1]
01. 交響曲第1番ホ短調Op.39
02. 交響曲第2番ニ長調Op.43
[DVD 2]
01. 交響曲第3番ハ長調Op.52
02. 交響曲第4番イ短調Op.63
[DVD 3]
01. 交響曲第5番変ホ長調Op.82
02. 交響曲第6番ニ短調Op.104
[DVD 4]
01. 交響曲第7番ハ長調Op.105
02. ドキュメンタリー「シベリウス,リントゥと7つの交響曲」(ナレーター: ハンヌ・リントゥ)
[DVD 5]
01. 「ソート・オブ・シベリウス!」トーモ・コイヴサーロによるフィルム・バイオグラフィ
[Blu-rayボックス]
3枚組 101797 / 輸入盤
[Blu-ray 1]
01. 交響曲第1番ホ短調Op.39
02. 交響曲第2番ニ長調Op.43
03. 交響曲第3番ハ長調Op.52
[Blu-ray 2]
01. 交響曲第4番イ短調Op.63
02. 交響曲第5番変ホ長調Op.82
03. 交響曲第6番ニ短調Op.104
[Blu-ray 3]
01. 交響曲第7番ハ長調Op.105
02. ドキュメンタリー「シベリウス,リントゥと7つの交響曲」ナレーター: ハンヌ・リントゥ
03. 「ソート・オブ・シベリウス!-これがシベリウスだ!」トーモ・コイヴサーロによるフィルム・バイオグラフィ
[演奏]
ハンヌ・リントゥ指揮フィンランド放送交響楽団
[収録]
2015年 フィンランド ヘルシンキ・ミュージック・センター