公益財団法人東京二期会が、イタリアのパルマ王立歌劇場とヴェネツィア・フェニーチェ劇場との提携公演で
ヴェルディ作曲『イル・トロヴァトーレ』を上演。公演は2016年2月17日(水)18:30、18日(木)14:00、20日(土)14:00、21日(日)14:00の4回で、会場はいずれも東京・上野 東京文化会館。
『イル・トロヴァトーレ』は、『椿姫』『リゴレット』と並ぶ、ヴェルディ中期の三大傑作のひとつ。二期会としては、1980年に上演して以来の演目となります。イタリア・ オペラの伝統的スタイルである シンプルで美しい旋律、そして劇的迫力に富んだ音楽は、オペラファンだけでなくオペラ初心者も楽しめる作品です。
本プロダクションでは、欧州で“トスカニーニの再来”と評されるイタリアの若き指揮者
アンドレア・バッティストーニ(Andrea Battistoni)が、2011年『ナブッコ』(初来日公演)、2015年『リゴレット』に続きタクトを振ります。ヴェローナに生まれ、ミラノ・ スカラ座をはじめとする世界主要オペラハウスでキャリアを積み、2011年1月にパルマ王立歌劇場の首席客演指揮者に就任したバッティストーニの真の実力が発揮されるヴェルディ・オペラを日本国内で堪能できるのは、初来日以来東京二期会オペラ劇場のみとなっています。
2010年にパルマ王立歌劇場のヴェルディ音楽祭で初演され、その後ヴェネツィア・フェニーチェ劇場でも上演された本プロダクション。今回は、イタリアで使われた舞台装置や艶やかな衣裳がそのまま東京に持ち込まれ、演出家
ロレンツォ・マリアーニも来日して、みずから東京版『イル・トロヴァトーレ』を創り上げます。主要キャスト全員にアリアが与えられたこの演目の上演に際しては、バッティストーニの推薦により海外から客演でマンリーコ役に抜擢されたエクトール・サンドバル(Hector Sandoval)や、同じくマンリーコ役をつとめる小原啓楼をはじめ、歌手陣も非常に豪華な顔ぶれとなっています。