2015年度第15回チャイコフスキー国際コンクール・ピアノ部門で第4位入賞を果たした25歳のフランス人ピアニスト、ルカ・ドゥバルグ(Lucas Dubarge)のデビュー盤『ルカ・ドゥバルグ』(SICC-30262 2,600円 + 税)が3月23日(水)に日本先行発売されることが発表されました。
クラシック若手音楽家の登竜門、チャイコフスキー国際コンクールで、独創性あふれるパフォーマンスが大反響を呼んだ注目のアーティスト。最終審査で第4位入賞となったものの、聴衆の熱狂度はすさまじく、〈モスクワ音楽批評家協会賞〉を特別受賞しました。とくに第2次審査で演奏した「ラヴェル: 夜のガスパール」の神がかったパフォーマンスは、コンクール史上に残る圧倒的熱演で、その才能に指揮者
ヴァレリー・ゲルギエフや
ギドン・クレーメルといった巨匠たちが賛辞をよせています。
コンクールの応募者は幼少時から完璧な英才教育を受けた名門校出身者がほとんどのなか、ドゥバルグの経歴は異色です。11歳からピアノを学び始め、17歳から3年間ピアノをやめてベースに転向。パリ第7大学で文学、理学を学んだ後再び20歳の時にピアノの道に戻りました。ジャズを演奏し生計をたてながら 10代の大半はほぼ独学で学び、コンクールを受けた時点で自分のピアノは持っていなかったそう。第1次審査からファイナルまで、豊かな感性と強烈な個性に彩られた独創的な演奏を披露したドゥバルグは、耳のこえた芸術大国ロシアの聴衆から熱狂的な支持を獲得。その型破りの才能の噂はたちまち世界中に広まっています。
ドゥバルグの代名詞となっている「ラヴェル: 夜のガスパール」をはじめ
スカルラッティ、
ショパン、
リストといったピアノ・ファンには人気のレパートリーを収録したデビュー盤は3月23日(水)に日本先行で発売が決定し、また6月にはギドン・クレーメルとの初来日も発表。驚異の才能に出会うチャンスです。
Photo by Bernard Bonnefon
[ルカ・ドゥバルグ]
1990年10月23日フランス生まれ。11歳の時コンピエーニュ音楽院でピアノを学び始める。16歳でピアノからベースに転向、3年間ピアノを中断。パリ第7大学で理学、文学を学び学士号を取得。20歳の時、再びピアノの道を志しエコール・ノルマル音楽院、パリ音楽院で研さんを積む。第15回チャイコフスキー国際コンクールでは個性豊かな演奏で注目を浴び第1次審査から聴衆の熱狂的な支持をうけ、ピアノ部門第4位入賞を果たすと同時に、モスクワ音楽批評家協会賞をただ1人受賞した。その比類なき才能に注目したアメリカの大手マネージメント、コロンビア・アーティストが真っ先に契約。同年12月にはソニー・クラシカルと専属契約を結び、3月にはデビュー盤が世界発売される。■2016年3月23日(水)日本先行発売
ルカ・ドゥバルグ
『ルカ・ドゥバルグ』SICC-30262 2,600円 + 税
[収録曲]
01.スカルラッティ: ソナタ
(イ長調 K.208 / イ長調 K.24 / ハ長調 K.132 / ニ短調 K.141)
02.ショパン: バラード第4番
03.リスト: メフィスト・ワルツ第1番「村の居酒屋での踊り」
04.ラヴェル: 夜のガスパール(※第2次審査演奏曲)
05.グリーグ: 抒情小曲集より「メロディ」Op.47:3
06.シューベルト: 楽興の時第3番ヘ短調 作品94 D780
[録音]
2015年11月パリ コルトー・ホールでのライヴ
■
ギドン・クレーメル(vn)ルカ・ドゥバルグ(p)デュオ・リサイタル 2016www.mplant.co.jp/concertm.html#GK&LD20162016年6月6日(月)〜7日(火)
東京 赤坂 サントリーホール
※お問い合わせ: ミュージックプラント
www.mplant.co.jp/