現代アート集団「渋家」の作者として知られるアーティスト齋藤桂太のキュレーションによる美術展〈私戦と風景 Private war and Landscapes〉が2016年1月30日(土)から2月27日(土)まで、埼玉県「原爆の図 丸木美術館」(
www.aya.or.jp/~marukimsn)で開催決定。角田 啓、手塚太加丸、亜鶴、鈴木 操、市川太郎という5人の若手アーティストのグループ展と、ゲスト・アーティストである死体写真家・
釣崎清隆の個展によって構成されます。
本展に寄せて齋藤は「民族主義の高まりや所得格差の増大、資本主義の限界は、世界に私たちの想像を超える変化を引き起こします。いまこそ私たちは、この変わりゆく風景から、様々なことを想像し、判断し、実行し、よりよい世界を創造する必要があります。アーティストは常に私たちが思いもよらなかった風景と遭遇し、それを私たちに鑑賞させるべく創造を行なっています。 彼ら一人一人が日々、遭遇している“風景”と、そこから想像し展開された“私戦”から、創造された作品による展示をご覧ください」とコメントしています。
なお、同美術館が常設展示する「原爆の図」は、丸木位里・俊夫妻によって1950年から1982年まで共同制作された15部から成り、反戦平和の象徴イメージとして、1950年から1953年の約4年間だけでも、北海道から鹿児島まで170ヵ所以上で展覧会が開かれ、また1995年にノーベル平和賞にノミネートされるなど世界各地でも巡回展示されており、被爆70年の節目となる2015年には、ワシントンのアメリカン大学美術館を皮切りにボストン大学アートギャラリー、ニューヨークのブルックリンへの巡回展示を果たしています。
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私戦と風景 Private war and Landscapeswww.aya.or.jp/~marukimsn/kikaku/2016/2016privatewar.html2016年1月30日(土)〜2月27日(土)
埼玉 原爆の図 丸木美術館
9:30〜16:30(休廊 月曜日)
アーティスト: 角田 啓 / 手塚太加丸 / 亜鶴 / 鈴木 操 / 市川太郎
ゲスト・アーティスト: 釣崎清隆
キュレーター: 齋藤桂太
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〈私戦と風景〉オープニング・レセプション2016年1月30日(土)
埼玉 原爆の図 丸木美術館
10:00〜16:00
※レセプション中、正午より午後3時まで展示作家、市川太郎によるインスタレーション空間でのパフォーマンス、および10:00〜16:00までフード・コーディネーター岡村飛龍によるフード・クリエイションが行なわれます。