2010年に天才女子校生サックス奏者として鮮烈なデビューを果たした
寺久保エレナが通算4作目となるアルバム
『ア・タイム・フォー・ラブ』(KKJ-123 2,407 円 + 税)を1月21日(木)に発売します。
日本人初のプレジデンシャル・スカラシップ生(学費及び食事付き寮費全額免除)として留学した米バークリー音楽大学を昨年春に卒業、ニューヨークに拠点を移しての第1弾となる今作は、カナダの名レーベル「Celler Live Records」からのリリース。ビー・バップ、ハード・バップを愛し、みずからもサックス奏者として活動するコリー・ウィーズが運営するバンクーバーのレーベルです。プロデュースを務めた
ヴィンセント・ハーリングの紹介を受けたコリーが即、リリースを快諾。アメリカで一本立ちして歩き始めた寺久保の新たなマイルストーン的アルバムです。
寺久保が師匠と敬愛するハーリングと二人三脚でアイディアを出し合い、メンバーも曲も一緒に決めたというこのアルバムには、
デイヴィッド・ウィリアムス、
ルイス・ナッシュといったベテラン・リズム・セクションと、当代屈指のストレート・アヘッドなピアニスト、
デイヴィッド・ヘイゼルタインが参加。これらのメンバーとガッチリと組み合い、軽快で豪快なフレーズを繰り出す彼女はさらに成長した印象。
収録曲の「88」は、デビュー以来、彼女を育てたプロデューサー、故・伊藤八十八氏への思いを込めた楽曲。スウィングするリズムにのって繰り出される演奏は、ジャズの伝統の真ん中を行くフィーリングにあふれ、師への恩返しとなりました。またヘイゼルタインのピアノとデュオで奏でられるラストの「IN A SENTIMENTAL MOOD」には大人の雰囲気も漂っています。
「ニューヨークは自分の活動の場所として必然だったし、続けていったら大きなチャンスがくると信じています」と力強く語る寺久保。凱旋ライヴも待ち遠しいところです。
■2016年1月21日(木)発売
寺久保エレナ
『ア・タイム・フォー・ラブ』KKJ-123 2,407 円 + 税
[収録曲]
01. TIME AFTER TIME
02. FOLKLORE
03. ROAD SONG
04. A TIME FOR LOVE
05. WON' T HAVE TO SAY GOODBYE
06. GOLDEN OOLONG TEA
07. 88
08. SOON
09. ON A MISTY NIGHT
10. IN A SENTIMENTAL MOOD
[演奏者]
寺久保エレナ(sax)
デイヴィッド・ヘイゼルタイン(p)
デイヴィッド・ウィリアムス(b)
ルイス・ナッシュ(ds)