2015年度、オルガン・1ドルコンサートやオルガン・リサイタルシリーズを通して、“音楽の父”
J.S.バッハと彼に影響を受けた多くの音楽家の関係に注目してきた神奈川・横浜みなとみらいホールが、その集大成のひとつとして〈オルガン・リサイタルシリーズ40
今井奈緒子 オルガン・リサイタル〉を1月29日(金)19:00に開催します。
出演する今井は、J.S.バッハ演奏で世界的な評価を受けている「バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)」創設時のメンバーとして長らく活動し、多くの公演や録音に参加してきたオルガニスト。現在は東北学院大学にて教鞭を執りながら同大学宗教音楽研究所所長を務めています。
本公演のプログラムは、バッハ自身による作品とともに、同じ素材を用いた後進の作曲家による作品を並べて聴くことで、のちの音楽家たちがどのようにバッハの音楽を理解し、その精神に近づこうとしたのかを体感できるもの。バッハの弟子であるJ.L.クレープスやG.A.ホミーリウスは、師と同じくプロテスタントを信仰し、師の作品に深く学びながら新しい時代を目指しました。その先にロマン派の時代を築いたシューマンやブラームスもまた日々バッハから学び、みずからの創作の糧としたことが知られています。