ピーター・トッシュ 2004/07/14掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
レゲエの歴史のなかで、
ボブ・マーリィと並び称されるほどの重要人物
ピーター・トッシュ。1944年にジャマイカに生まれ、87年にキングストンの自宅で強盗の凶弾に倒れるまでの、40年余りの生涯を綴るドキュメンタリー映画がこの『Stepping Razor RED X』。アップリンクより8月27日に初DVD化!
ピーター自身が吹き込んだ“自叙伝”のテープが、彼の没後3年目に発見されることからストーリーは始まります。監督のニコラス・キャンベルは、そのテープとピーターの関係者(トッシュの父母と思われる人物や、名ギタリストの
アール・チナ・スミス、レゲエ詩人のムタバルーカら)の証言をもとに、ライヴ映像を交えつつ、彼の死にまつわる謎を紐解いていきます。
ボブ・マーリィ&ウェイラーズの母体となるオリジナル・ウェイラーズのメンバーとしても知られ、自らの激情を剥き出しにするゆえに“ステッピンレイザー(歩くカミソリ)”と恐れられ、彼の放つ過激なメッセージはマルコムXにも例えられたほど。またラスト・アルバム『核戦争反対』が87年のグラミー賞最優秀レゲエ・アルバムを受賞したことでも知られています。そんな永遠のルード・ボーイである彼の生きざまに触れるドキュメンタリーの名作として必見!
CDでは
『エッセンシャル・ピーター・トッシュ』(写真)があり、この作品を観て興味を持った初心者の方はこのベスト盤もオススメですよ。