薬師丸ひろ子、
原田知世など80年代のスクリーンを彩った“女優にしてアイドル”“アイドルにして女優”の復活を目指し、
『ヌイグルマーZ』や『監獄学園』ドラマ版などでその手腕を発揮した
井口 昇監督が立ち上げたオーディション〈アイドル映画夢工場〉。その熾烈な戦いを勝ち抜いた5人のメンバーによるグループ“
ノーメイクス”初主演映画、『キネマ純情』が2016年3月12日(土)から公開されます。
高校演劇部のヨシエは、親友・アカリ、部長のアキと共に、姉・ケイコに誘われ、自主映画に出演する事になる。が、サディスティックな監督のナオミに精神的に追い込まれ続けるうち、安定していたはずのヨシエたちの関係に歪みが生じる。アキはカメラの前で思いがけない“秘密”をアカリに告白、動揺したヨシエもやがて本当の自分の想いに気づく――。その瑞々しい感性で、ノーメイクスが切なく美しい“青春百合映画”のヒロインたちを演じ切った『キネマ純情』。予定調和を突き崩す急展開を遂げるストーリーは観るものを惹きつけ、また圧倒的な数をほこるキス・シーンは、まるで神聖な儀式を見るような、甘酸っぱい感動を呼び起こします。
この作品を撮るために生まれてきた
僕は自分にとって大事な事を語りたくなる時、必ず女性が主人公の物語になってしまいます。
男子の話が嫌だという訳でないけど、自分の心の奥にある気持ちを伝えたい時、女性の人物に託してしまうのです。
小さい頃から、女の子どうしが手を繋いでトイレに行ったり、軽いノリでキスできたり戯れられる女子の姿に憧れ、それが叶わない息苦しさをずっと感じて生きています。
この作品は自主で作っているだけに、思い入れの強い作品です。
主人公の5人の少女は、それぞれ自分の分身でもあります。愛とか、死とか、運命とか。
どうしても描かなくてはいけない事を託せる女優さんを自分で探したくなり、オーディションをやりました。
そして選んだ5人で「ノーメイクス」というアイドルを結成し、主演をして貰いました。
アイドルは、女神でもあります。「ノーメイクス」は繊細かつ大胆な演技でスクリーンに輝いています。
それは僕の想いよりずっと力強く、感動的に、迷える人々を救ってくれる気がしています。
いま、思います。僕はこの映画を彼女達で撮るために生まれてきたのだと。――井口 昇(C)2016 ワンダーヘッド
■『キネマ純情』
2016年3月12日(土)渋谷アップリンクほか全国順次ロードショー
出演: ノーメイクス(中村朝佳 / 洪 潤梨 / 荒川実里 / 上埜すみれ / 柳 杏奈) / 大部彩夏(lyrical school) / 山本愛莉 ほか
監督・脚本: 井口 昇
音楽: 福田裕彦
擬斗: カラサワイサオ
プロデューサー: 福井真奈