ポール・ウェラー 2004/07/20掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
疾走感あふれる先行シングル「The Bottle」がUKチャートで13位を記録するなど、イギリスでの人気もまだまだ根強い、我らが“MODファーザー”
ポール・ウェラー(写真は
『モダン・クラシックス〜グレイテスト・ヒッツ』)。7月24〜25日には、日本における大規模ロック・フェス“ウドーストック”こと「
ロック・オデッセイ」への出演も決定している彼の次なるアルバムが、日本先行発売で9月1日にV2 Recordsより発売される。
『STUDIO 150』(V2CP-200 \2,520(税込))と題された今回のアルバムは、前述のシングル表題曲を含む全曲カヴァー集。2003年に発売された3枚組編集盤『Fly On The Wall』のディスク3も“Button Downs”と題されたカヴァー集になっていたが、既発表音源を集めた“Button…”に対し、こちらは全曲新録によるもの。
収録曲は
メーカー特設ページに掲載されているとおりで、
シスター・スレッジのディスコ・ナンバーもあれば、よほど熱心なファンでないと覚えてないかもしれないような
オアシスのシングル・カップリング曲もありと、
ジャムや
スタイル・カウンシル時代からカヴァーを好んで演じてきた彼らしい、硬軟取り混ぜた選曲となっている。「The Bottle」のカップリングに収録の「Corrina Corrina」は、数ある歴代カヴァーの中から
タジ・マハールの演じたヴァージョンに倣っていたように、オリジナルではなくカヴァー・ヴァージョンをカヴァーしたものも聴かせてくれそう。もともとカントリー色が強かった
ニール・ヤングの「Birds」のアレンジなんかも今から楽しみ。なお日本盤にはボーナス・トラックも収録される予定。
イギリスでは「Wishing On A Star」が第2弾シングルとして8月末に予定され、日本でも
「The Bottle」(V2CP-199 \1,260(税込))が7月21日に予定。ちなみにイギリスでは、「The Bottle」の2,500枚限定の7インチ・アナログ盤とは別に、1,500枚限定の7インチ盤も発売されており、ビッグ・ボス・マンとモーガン・ニコルス(あの
ビリー・ニコルスの息子にして、元
センスレス・シングスのメンバー)がミックスを手がけた「The Bottle」の別ヴァージョン2曲が聴ける。CD版以上に疾走感のあるこちらのヴァージョンは、2004年7月現在CD未収録となるであろうものなので、マニアは早めに入手を。