ファッション誌「NYLON JAPAN」とソニーミュージックが主催するオーディション〈JAM〉の“ミュージックパフォーマンス部門”で“NYLON賞”を受賞した越野アンナ（vo）と、これまで主にサポートやアレンジの仕事をしてきた西塚真吾（b）によるユニット“anderlust”が、小林武史をプロデューサーに迎えた3月30日発売のシングル「帰り道」（写真）でデビュー。タイトル・トラックは4月1日に封切られた多部未華子主演 / 水田伸生監督の映画「あやしい彼女」主題歌に起用されており、越野は同映画で銀幕デビューも飾っています。

　ヒットメイカー・小林武史、常にエッジィな女性像を提示する「NYLON JAPAN」、“コメディ映画のプロフェッショナル”と称される水田伸生といった、クリエイティヴな面々を魅了するanderlust。その要因のひとつとして、シングルのクリエイティヴ・ディレクションを務めた宇都宮定典（NYLON JAPAN）は越野アンナの魅力的なキャラクターを挙げ、現在「CINRA.NET」にて掲載中の企画「anderlust、小林武史、NYLON編集部に訊く、大衆を魅惑する方法」（www.cinra.net/interview/201604-anderlust）では「ライトな音楽リスナーは、楽曲を聴くに至るまでの初期段階として、まず確実にアートワークやMVから入ります。雑誌ひとつを取っても文章力や編集力、情報量で伝えたくても、シンプルに〈可愛いもの〉や〈かっこいいもの〉に敵いません。Instagramもまさにそうなんですよね、とにかく可愛くないとテキストまで見ないですから。そういう意味で言うと、現代のポップアイコンに〈存在感〉と〈キャラクター性〉は不可欠です。越野さんはそういった意味で、非常に魅力的な存在だと思っています」と語っています。


　6歳まで米LAで過ごした越野は、天真爛漫なキャラクター。幼少よりピアノを習い、「よく耳にする曲のメロディーやコードを勝手に変えて遊んでいた」という好奇心の持ち主でもある彼女は、ヴィジュアルと英語力を活かして「スペースシャワーTV」の洋楽番組ではVJも務めています。「NYLON JAPAN」編集長・戸川貴詞は「（オーディション時）ステージ上での彼女はひと際明るく、パワフルでした。まっすぐに心に届く歌声が印象的で、スキル云々を超越した、他の人たちとは明らかに違う存在感を放っていました」（CINRA.NETより）と語り、水田伸夫も「映画がクランクインして間もない頃、出番でもない撮影に見学に現れ、その日の最終カットまで一度も椅子に座ることなく瞳をキラキラさせながら撮影を見ていて、その謙虚な姿勢と強靭な集中力に脱帽しました」（CINRA.NETより引）と賞賛しています。

　またanderlustの魅力のひとつである楽曲の普遍性について、プロデュースを務めた小林武史は「メロディーの琴線、物語のフック、その時々に感じる新しさなど、引っかかる要素が必要だというのは、いつの時代でも同じだと思います」（CINRA.NETより）とコメント。小林と越野の共作による「帰り道」は、その要素を網羅した内容となっています。

　なお、anderlustは枠に囚われない“新しい音楽表現”を追求しており、“映像やアートなどの才能を持つ、3人目のメンバー募集”と銘打って現在ショートムービー・コンペティションを実施中。詳しくは特設サイト（www.anderlust.jp/competition）にてご確認ください。