今年1月に発売された
デヴィッド・ボウイ(David Bowie)のラスト・アルバム
『★』のエンディングを飾った楽曲「アイ・キャント・ギヴ・エヴリシング・アウェイ」のミュージック・ビデオが公開されました。2002年のアルバム
『ヒーザン』以来、
『リアリティ』(2003年)、
『ザ・ネクスト・デイ』(2013年)、『★』とアートワークを手がけてきたジョナサン・バーンブルックが制作を手がけています。
“これが今まで私が伝えたかった全てだ / 私の送り続けた伝言だ”とボウイが歌うこの曲を、ジョナサンはアニメ仕立てのビデオに。モノクロの映像が楽曲のクライマックスでカラーに変わり、エンディングでは宇宙飛行士が光に吸い込まれる、胸の詰まる作品となっています。
ジョナサン・バーンブルックは「このビデオは究極のポジティヴを表現しようとした、きわめてシンプルな作品です。『★』の白黒の世界から始まりますが、最後のコーラスで鮮やかな色彩の世界に移ります。私はこれをデヴィッドへの賞賛ととらえました。それはつまり、私たちが直面する逆境や、デヴィッドの死のような辛い出来事があるにも関わらず、人間は生まれながらにしてポジティヴなものであり、前を向き、過去から得た良いものを現在への手助けに活かすことができるものだということです。私たちは生まれながらに楽観的な種であり、私たちに与えられた良いものの存在を讃えるのです」とコメント。2017年1月8日(日)から日本上陸を果たす大回顧展〈DAVID BOWIE is〉では、ジョナサン・バーンブルックの作品も展示される予定です。