〈第58回グラミー賞〉においてクラシック部門“ベスト・オペラ・レコーディング”賞を受賞した
小澤征爾指揮
サイトウ・キネン・オーケストラによる
『ラヴェル: 歌劇《こどもと魔法》』(UCCD-1403 3,000円 + 税)。受賞後から同CDの発売元のレコード会社に問い合わせが殺到、CDは全国的に品切れをおこし、2日間で異例の1万枚のバックオーダーを記録しました。このアルバムのライヴ録音時の公演の写真や映像、今年のセイジ・オザワ 松本フェスティバルで実際に舞台で使われる衣裳(演出: デイヴィッド・ニース、衣裳デザイン: サラ・コンリー)とその公演の写真などが展示される〈小澤征爾グラミー賞受賞記念《こどもと魔法》展〉が5月14日(土)から5月16日(月)までの3日間限定で東京・銀座 山野楽器 本店で開催中。東京では初の展示となり、入場は無料です。
有名曲「ボレロ」「亡き王女のためのパヴァーヌ」などで知られるフランスの作曲家
ラヴェルが、生涯に制作した2作のオペラのうちのひとつが『こどもと魔法』。1925年に完成した同作は、ラヴェル自身が“ファンタジー・リリック(幻想的オペラ)”と名付けており、オペラとバレエの要素が融合した幻想的な作品となっています。主人公は宿題をやりはじめたもののすぐに飽きてしまい、母親にも反抗的な6〜7歳のいたずら好きな子供。部屋中のものに悪戯をしたり壊したりしているうちに、それらの道具や人形たちが、子供に向かって迷惑に対する文句を言ったり脅したりし始めます。彼らから責められ、またさまざまな生き物たちの愛し合う姿を見た子供は、だんだんとやさしい心を彼らに見せるようになる……というストーリー。
今回の〈《こどもと魔法》展〉は、動物や道具たちの個性的な姿が魅力的なこのオペラを、実際に公演で使われた衣装や場面写真、解説のパネル、紹介映像などで体感できる展示。とくに2015年の〈セイジ・オザワ・マツモト・フェスティヴァル〉による上演写真5枚の展示は、今回が本邦初となります。会場では小澤征爾へ宛てたメッセージを投函できるほか、来場者には3日間とも毎日先着100名で“Seiji Ozawa Matsumoto Festivalクリアファイル”をプレゼント。さらに小澤征爾関連CDや書籍の購入者には、会場限定のレアな特典も。
展示の開催に合わせて、ユニバーサル クラシックスのFacebook(
www.facebook.com/UniversalClassicsJapan/videos/1038975709482472)では『こどもと魔法』の紹介映像をアップ。〈《こどもと魔法》展〉会場では、それよりも長い映像が大型スクリーンで上映されています。なお、今年9月に開催される〈セイジ・オザワ・マツモト・フェスティヴァル〉でも『こどもと魔法』は演奏される予定です。