初監督作にも関わらず〈アカデミー賞〉フランス代表に選出され、“外国語映画賞”にノミネートされた新鋭デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン監督作品「裸足の季節(原題: MUSTANG)」が、いよいよ日本でも6月11日(土)より東京・シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほかにて順次公開。
「裸足の季節」は、囚われの身となった5人姉妹の少女たちが自由を取り戻すために奮闘する姿を、思春期特有の瑞々しさと美しい映像で描く作品。昨年の〈カンヌ国際映画祭〉“監督週間”での上映をきっかけに各国で注目を浴び、すでに第21回〈リュミエール賞〉“新人女優賞”、第46回〈インド国際映画祭〉“主演女優賞”、第21回〈サラエヴォ映画祭〉“主演女優賞”、第5回〈サハリン国際映画祭〉“主演女優賞”など、数々の映画祭での受賞を果たしています。
同作の音楽を担当しているのは、
ニック・ケイヴ率いる
THE BAD SEEDSや
GRINDERMAN、インストゥルメンタル・トリオ
DIRTY THREEなどの一員として知られるマルチ・インストゥルメンタリスト、
ウォーレン・エリス。舞台作品の音楽を手がけていたエリスは、
ジョン・ヒルコート監督作
『プロポジション -血の誓約-』(2005)をはじめ、
アンドリュー・ドミニク監督作
『ジェシー・ジェームズの暗殺』(2007)、
『ノーカントリー』でおなじみ
コーマック・マッカーシー原作の『ザ・ロード』(2009)ジョン・ヒルコート監督作
『欲望のバージニア』(2012)、
ピーター・ジャクソン監督がプロデュースに携わったドキュメンタリー映画『ウエスト・オブ・メンフィス 自由への闘い』(2012)などの作品でニック・ケイヴと共にスコアを制作。「裸足の季節」では、初めて単身での制作に挑戦しています。他作品からのオファーも多数抱え、一度は本作の依頼を断りかけたエリスを説得したのは、妻のデルフィーヌ・シャンピ。「裸足の季節」の音楽は、妻の直感を信じて他作品での仕事を断ってまで制作したものとなっています。
同作を日本公開に先駆けて鑑賞したデルフィーヌ・シャンピの母・
岸 惠子は、「こんな素晴らしい作品、なかなかお目にかかれない」と絶賛。エルギュヴェン監督もエリスの音楽について「ウォーレン・エリスの音楽には、それ自体に物語の力があります」と賛辞を贈っています。
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