ジャズ・ヴァイオリニストの
寺井尚子がセルフ・プロデュースした最新作
『トワイライト』(UCCQ-1059 3,000円 + 税)を携えて行なった“トワイライト・ツアー2016”が、5月21日(土)東京・日本橋三井ホールにて千秋楽を迎えました。
寺井は満員のファン700人を前に、「大阪、名古屋、仙台を経て育ててきた曲たちを千秋楽で披露できることをうれしく思います」と語り、スタンダード楽曲の「チェロキー」でショウをスタート。3月に発売されたアルバム『トワイライト』から、
ドビュッシーのクラシック楽曲をアレンジした「月の光」と、ピアニスト
佐山雅弘のオリジナル曲「セイム・オールド・ストーリー」を聴かせ、
チック・コリアの「ノー・ミステリー」の躍動感ある演奏を挟み、
ガーシュインの「ホームシック・ブルース」のゆったりなめらかな演奏を披露。ニュー・アルバムの幅広いレパートリーを示しました。
マーラーの名曲「復活」に続き、『トワイライト』のリードトラックである「ブエノスアイレスの冬」を演奏。「アルゼンチン・タンゴの巨匠、
アストル・ピアソラの代表作です」と紹介したこの楽曲では、ピアノの佐山と寺井の2人が激しいソロの応酬を聴かせ、聴衆の興奮も最高潮に。寺井が2002年に出会い、共演を果たした
リシャール・ガリアーノから捧げられた楽曲「Naoko」に続き、寺井オリジナルの「ルナー・ダンス」の激しい演奏で本編が終了。アンコールでは「アローン・トゥゲザー」と「マイ・ワン・アンド・オンリー・ラブ」を披露。「このエネルギーを明日からのパワーに変えていきたいと思います」と語ったトワイライト・ツアーはスタンディングオベーションのなかフィナーレを迎えました。
■寺井尚子 トワイライト・ツアー2016
2016年5月21日(土)
東京 日本橋三井ホール
[演奏曲]
チェロキー(スタンダード楽曲)
月の光(ドビュッシー)
セイム・オールド・ストーリー(佐山雅弘)
ノー・ミステリー(チック・コリア)
ホームシック・ブルース(ガーシュイン)
復活(マーラー)
ブエノスアイレスの冬(ピアソラ)
Naoko(ガリアーノ)
ルナー・ダンス(寺井尚子)
アンコール
アローン・トゥゲザー(*スタンダード楽曲)
マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ(ウッド)