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作曲家 / ピアニスト・新垣 隆、新しい交響曲「連祷-Litany-」が完成 広島と福島でのコンサートも開催

新垣隆   2016/06/08 14:18掲載
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作曲家 / ピアニスト・新垣 隆、新しい交響曲「連祷-Litany-」が完成 広島と福島でのコンサートも開催
 作曲家 / ピアニストの新垣 隆が、ゴーストライター騒動から約2年の歳月を経て、交響曲第一番「HIROSHIMA」から約13年ぶりに新しい交響曲「連祷-Litany-」が完成。本交響曲について、8月15日(月)に広島での世界初演および、9月15日(木)に福島でのコンサートが決定しました。

 これらのコンサートでは、本交響曲に加え、2016年4月27日(水)に発売された初のソロ・アルバム『新生』(BMM-0001 2,315円 + 税 / 山野楽器限定販売)に収められたピアノ協奏曲「新生」も新垣自身の独奏で演奏される予定です。

私の中では今、ある種のカオス(混沌)が手応えある重さを伴いながら 広がり始めている。気配が立ち上る。それがやがてどんな風景を私に見せてくれるのか、それはまだ私にもわからない。けれど確実に、私の中では萌芽の兆しがある。

 騒動から二年が過ぎた。この間、多く人々が私を支えてくれた。そのような中で曲が生まれ、また音楽の場を皆と共有した。この時間の厚み、重さが私にとってどれだけ掛け替えのないものであるか、測り知れない。そして今、私はあらためてもう一度、オーケストラ曲を書かなければならないと思うようになった。今度は私自身の意志として、私の名に於いて―
 テーマは、やはりあらためて広島、そして福島、である。 原爆投下による焦土化から奇跡的な復興を成し遂げた日本は、今度は自らの手によって原子力による惨禍を招いた。ただ私はその状況を直接描くというつもりはない。大きな悲しみ、絶望から小さな、だが確かな希望へ、というプロセスの中で、歴史的な意味を持つふたつの地名が、「暗号」として曲の構造の中に組み込まれるだろう。 そのようにして常に私達の記憶に留めておく、そのように考えている。

――作曲家・新垣 隆

東広島交響楽団 結成10周年 第20回演奏会
新垣隆 交響曲「連祷-Litany-」世界初演

hhorch.seesaa.net/article/437879344.html

2016年8月15日(月)
広島国際会議場フェニックスホール
開場 14:30 / 開演 15:00
S(限定200席) 4,000円 / A 2,000円 / U25(25歳以下対象・当日身分証持参必須) 1,000円
※全席指定


[曲目]
新垣 隆:
流るる翠碧(指揮 井手口彰典)
ピアノ協奏曲「新生」(指揮 井手口彰典 / ピアノ 新垣 隆)
交響曲「連祷-Litany-」〈世界初演〉(指揮 松尾亮平)


新垣隆展2016 福島特別公演
祈りのシンフォニー 交響曲「連祷-Litany-」


2016年9月15日(木)
福島市音楽堂
開演 18:30
特別席(100席限定) 6,000円 / 一般 / 5,000円 / 高校生以下 2,500円

[曲目]
新垣 隆:
ピアノソナタ1985(ピアノ 新垣 隆)
ピアノ協奏曲「新生」(ピアノ 新垣 隆)
交響曲「連祷-Litany-」(指揮 新垣 隆)

[演奏]
新垣 隆(指揮 / p)東京室内管弦楽団
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