2015年の“レコード・アカデミー賞”を受賞した名演盤
『プロコフィエフ: オラトリオ《イワン雷帝》』(SICC-30189)に続く、
トゥガン・ソヒエフ(Tugan Sokhiev)と
ベルリン・ドイツ交響楽団との
プロコフィエフ・プロジェクト第2弾
『プロコフィエフ: 交響曲第5番&スキタイ組曲』(SICC-30268 2,600円 + 税)が6月15日(水)にリリースされます。
1977年、北オセチアのウラジカフカスに生まれたソヒエフは、現在フランスのトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団音楽監督(2008年〜)、ベルリン・ドイツ交響楽団首席指揮者(2012年〜)、モスクワ・ボリショイ歌劇場音楽監督(2014年〜)のポストを兼任し、ウィーン・フィルや
ベルリン・フィル、
ロイヤル・コンセルトヘボウ管など世界中の一流オーケストラに客演を続ける、同世代の指揮者のなかでも熱い注目を集める存在。マリインスキー劇場をはじめ世界各地のオペラハウスでも数多く指揮しており、2016年1月には
NHK交響楽団に客演し、ベルリオーズの「幻想交響曲」と
チャイコフスキーのバレエ音楽『白鳥の湖』をそれぞれメインに据えた2プログラムを指揮しました。
ソニー・クラシカルへのレコーディング・プロジェクト第2弾となる本アルバムは、プロコフィエフの交響曲第5番と「スキタイ組曲」を収録。交響曲第5番は、1941年の
ヒトラーによるドイツ軍のソ連侵攻を契機に祖国愛に目覚めたプロコフィエフが、作曲家として祖国に貢献するべく書いた作品で、作曲家の強い意気込みが反映された大曲です。ソヒエフは2013年11月にN響に客演した時にも交響曲第5番を取り上げており、ソヒエフにとって得意のレパートリーでもあります。
一方「スキタイ組曲」は、もともと
ディアギレフのロシア・バレエ団のための、スキタイ人を題材としたバレエ音楽『アラとロリー』として計画されましたが、ディアギレフが関心を示さず、演奏会用の管弦楽組曲「スキタイ組曲」に書き直された作品。ストラヴィンスキーの『春の祭典』を思わせるバーバリックな破壊力に満ちたパワフルなサウンドからは、若き日のプロコフィエフの覇気を強く感じられます。