“評論界のカリスマ”、そして指揮者としても活躍し、今年6月10日に世を去った
宇野功芳が
新星日本交響楽団を指揮した〈オーケストラ・リサイタル〉のライヴ収録盤をすべて集めたCD8枚組ボックス
『宇野功芳の芸術』(KICC-1277〜84 10,000円 + 税)が、8月24日(水)に1,000セット限定発売。
オーケストラ指揮者としての宇野功芳は、1990年代に新星日本交響楽団を指揮して8枚のアルバムをキングレコードに録音。惜しくも全集とはならなかったものの、終生もっとも愛した
ベートーヴェンの7つの交響曲、同様に愛着を示した
モーツァルトの交響曲第40番と
ワーグナーの『ニーベルングの指環』、そして宇野の“命を賭けた遊び”ともいうべき「ハイドンのセレナーデ」など、いずれも真摯に情熱が傾けられた、随所に“宇野節”を堪能できるアルバムとなりました。
もともと合唱指揮者を目指しながらも評論活動で名声を築いた宇野が、当時潮流となりつつあった“交通整理をしているような”没個性的指揮や“無機的な”音の作りかたを批判し、みずからオーケストラを指揮してのリサイタルを実施。宇野功芳が求めた真の音、理想の指揮のかたちがここに収められています。またボーナス・トラックとして、幻の全曲録音に終わった1989年12月東京・赤坂 サントリーホールでのライヴ「第九」から、リハーサル風景も添付。宇野の肉声を聞くことができます。