世界最高峰のピアニストの一人、
マレイ・ペライア(Murray Perahia)が、ドイツ・グラモフォンへの移籍を発表。移籍第1弾アルバム
『J.S.バッハ: フランス組曲』(UCCG-1757〜8 3,500円 + 税)が10月26日(水)に発売されます。
ペライアは、現代を代表する巨匠ピアニスト。来年4月で70歳を迎えます。ドイツ・グラモフォンに移籍する以前はソニー・クラシカルと専属契約を結んでおり、さらにその以前には1973年以降コロンビア・マスターワークスの専属アーティストでした。
移籍第1弾のアルバムは、
J.S.バッハの『フランス組曲』全曲。モダン・ピアノによるバッハ演奏のエキスパートと目されるペライアは90年代に手の故障により、数年間演奏活動から離れざるを得ない状況となりましたが、その時期に彼はバッハ研究に没頭しました。第一線に復帰後は1998年度グラミー賞を受賞した
『イギリス組曲』をはじめとするバッハ録音を多数リリースし、そのすべてが高い評価を得ています。
ペライアは、「ドイツ・グラモフォンとの契約で、私が心から愛している作品の録音が実現できるのを、楽しみにしています」とコメント。「録音は、同じ作品にもう一度新たに取り組む機会をあたえてくれます――作品についてあらためて考え、新たな気持ちで感じとる――それを通じて、ピアノ作品の傑作を自分の成長のあらゆる段階で探求することができるのです。バッハ、
ベートーヴェン、
モーツァルト、
ショパン、
ブラームスなどの作品と新たに向き合うことは、私にとってまさに特別な体験です。永遠に枯れることのない豊かさをもつ作品は、つねにインスピレーションの源泉なのです。今回ドイツ・グラモフォンと結んだすばらしい絆を通じて、世界中の音楽ファンに私の演奏をお届けできるようになるでしょう」と語っています。