近田春夫が
デヴィッド・ボウイの作品
『ジギー・スターダスト』に触発され発表した
同名アルバムを、現在はヴィジュアリスト / 映画監督として活躍する
手塚 眞が23歳にして映画化した「星くず兄弟の伝説」(1985年)。アヴァンギャルドなロック・ミュージカルとして現在も支持を得ている本作が、公開から約30年を経て手塚自身の手により再映画化。新作として生まれ変わった「星くず兄弟の新たな伝説」は2017年公開予定。現在、全国上映へ向けてクラウドファンディング(
a-port.asahi.com/projects/stardustbros)を実施中です。
脚本は手塚と
ケラリーノ・サンドロヴィッチが担当、出演は
三浦涼介、
武田航平、
荒川ちか、
高木 完、
久保田慎吾、
ISSAY、
夏木マリ、
井上 順のほか、月世界の荒野で主人公が出会うギタリストに
浅野忠信、ショーパブに登場する謎の酔っぱらいを
内田裕也、オリジナルの劇中歌を披露する
野宮真貴、若返り手術を行なう医師役に
ラサール石井と、豪華キャストも明らかにされている本作。11月2日には〈第29回東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ」部門・「場外乱闘編(アウト・オブ・コンペティション)」〉にてワールドプレミア上映が開催され、手塚監督ほか、会場で上映を観ていた
松江哲明監督、同じく会場にいたキャストの武田航平、高木 完もサプライズで登壇し、来場者に挨拶を行ないました。
本作について、「こんなに自由でいいんだと思った」「こういう作品こそがインディーズ映画だと思います。監督が作りたい、やりたいと思うことに対して妥協しないことができるのがインディーズ。そして、映画はお客さんが観て完成するものだと思うので、観客が補うというか頭を使って観るというのが本当の意味のインディーズ映画だと思います」と評した松江監督のコメントを受け、手塚は「自分はミュージシャンではありませんが、ロックって何だろうと自分なりに考えると、松江監督からも言っていただきましたが“自由”という言葉になる。それは、“フリーダム”という意味合いとも違う、もっと強烈な、強い意思のある“自由”。そして、今回脚本をケラリーノ・サンドロヴィッチさんにお願いしたのですが、演劇人の持つ自由さ、観客の前で自由に演じられるライブ感も取り込んでみました。なので、この作品は映画と演劇と音楽のライブ感がからみあった作品としてつくったつもりです」と語っています。
©2016星くず兄弟プロジェクト