独リューベック歌劇場管弦楽団を経て、2012年から
読売日本交響楽団首席クラリネット奏者を務める金子 平が、12月13日(火)東京・初台 東京オペラシティのリサイタルシリーズ〈B→C〉に登場。共演ピアニストは、東京藝術大学の先輩にあたり、〈日本音楽コンクール〉で同年ともに1位を受賞した鈴木慎崇です。
〈B→C(ビートゥーシー): バッハからコンテンポラリーヘ〉は、1998年に始まって以来好評を博す東京オペラシティの名物シリーズ。バッハ作品と現代作品を軸として、演奏家が自由にプログラムを組むことによって、さまざまな〈B→C〉を聴くことができるリサイタルシリーズとなっています。
金子は2005年、東京藝術大学3年次に
ザビーネ・マイヤー(Sabine Meyer)に教えを請うためにリューベック国立音楽大学へ留学。その後2006年に〈日本音楽コンクール〉第1位、2008年には難関として知られる〈ミュンヘン国際コンクール〉で2位なしの3位を受賞。〈ミュンヘン国際コンクール〉ではこの年、クラリネット部門で40年ぶりに1位受賞者が誕生し、金子は日本人クラリネット奏者としては初の上位入賞となりました。2009〜2012年には大学院に在籍しながらリューベック歌劇場管弦楽団で2番奏者兼バスクラリネット奏者として研鑽を積み、2012年に読響への入団を機に完全帰国。帰国後は
ウェールズ弦楽四重奏団と
モーツァルトを録音や共演、昨年の読響公演では
ニールセンのクラリネット協奏曲でソリストを務め、さらに最近では若き名手らと結成したばかりの室内アンサンブル“東京六人組”に名を連ねるなど、オケに室内楽にソロにと各所で活躍しています。
本公演について金子は、「ヒンデミットとフレスト以外は初挑戦。留学でなじみ深くなったドイツ音楽を中心に置きながら、現代曲とクラリネットの相性の良さや、音色、歌いぶりを楽しんでほしい」とコメントしています。