数々の国際的なアワードに輝くクリエイティヴカンパニー「
SIX Inc. 」が新たな試みとして、再生楽曲の歌詞が筐体に表示されるスピーカー「
Lyric speaker 」を開発し、現在取扱店舗を拡大中。その魅力を紐解く試聴イベント〈Lyric Academy Vol.1〉が12月20日、東京・渋谷 Red Bull Studios Tokyo Hallにて開催されました。
同イベントには、12月14日に発売されたばかりの最新作
『Believer』 が好評の
槇原敬之 と、音楽ファンには異色のドゥーワップ・バンド“
JINTANA & EMERALDS ”を率いるスティールギター奏者“JINTANA”としてもおなじみの「Lyric speaker」開発者・斉藤 迅が登壇。「Lyric speaker」実機と『Believer』楽曲でのデモンストレーションに加え、開発秘話や歌詞・言葉が持つ力とその意味など、多岐に亘る話題でトークを繰り広げました。
「産業技術総合研究所」の波形解析技術と株式会社シンクパワー「プチリリ®」の歌詞データベースをリンクさせ、WiFi環境であれば再生楽曲の歌詞を瞬時に透過スクリーンへと導き出すことができる「Lyric speaker」。その原点について斉藤は、音楽体験のフォーマットがヴァイナルからCD、ダウンロードからストリーミングへと移り変わる過程で、歌詞に活字で触れる機会が減少していると感じたことから「Lyric speaker」の開発に着手したと説明。TV番組で「Lyric speaker」を知ったという槇原は作詞家としての観点で賛同。音楽を聴く(観る)場面では「フラットな音鳴りで、おそろしく音がいい」としながら、「家や車でずっと聴いている曲でも、Lyric speakerで聴くと全然違いますね。手紙を読んでるような感じになりますよね。大事な人から手紙をもらったような感じ」と驚きを語りました。
試聴パートでは『Believer』からの楽曲に加え、槇原が選んだ他アーティストの3曲や、斉藤が作曲と歌詞共作を務めた
テンテンコ 『工業製品』 収録曲「次郎」も再生。すでに「次郎」を耳にしていたという槇原は「ブッ飛んでるけど、そこがすごくいい!」と賛辞を寄せました。また、SNSにおける言葉の暴力を扱った『Believer』収録曲「信じようが信じまいが」の再生を通じて言葉が持つ力の恐ろしさと素晴らしさについて言及。両者は「Lyric speaker」が良い方向に作用するメディアになってほしいとの願いを共有しました。
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