選考委員会での審議、同財団理事会での承認を経て、第15回〈齋藤秀雄メモリアル基金賞〉の“チェロ部門”受賞者が
酒井 淳に決定。指揮者については今回該当者がありませんでした。1月17日には東京都内で贈賞式が行なわれ、チェリストの
堤 剛(永久選考委員)から酒井に盾および賞金の目録と、贈賞の言葉が贈られました。贈賞の言葉と受賞の言葉は、公益財団法人ソニー音楽財団(Sony Music Foundation)
オフィシャル・サイトで確認できます。
〈齋藤秀雄メモリアル基金賞〉は、チェリスト / 指揮者 / 教育者として高名な故・齋藤秀雄(1902-1974)に因み、2002年(平成14年)にソニー音楽財団により創設された賞。“音楽芸術文化の発展に貢献し、将来一層の活躍が期待される若手チェリストと指揮者を各々1年に1人顕彰すること”を原則としています。
ヨーロッパを中心に活動しているチェロ奏者 / ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者 / 指揮者の酒井は、贈賞式で感謝の言葉を述べ、「今後は、もう少し日本での活動を増やすことができれば、とも思っています。そこで、桐朋学園でのチェロとヴィオラ・ダ・ガンバの若い世代の育成や、17〜18世紀のオペラの紹介等をしていきたいと考えています。また、私は長年ヨーロッパで通奏低音の仕事でオペラに関わっていた関係で、多くの方の勧めにより指揮を始めました。そしてチェロとヴィオラ・ダ・ガンバの演奏においては、“室内楽”というジャンルの日本での発展に貢献することができれば、この賞をいただいた恩返しができるのでは、と思っています」とコメント。
今回の受賞を記念し、4月9日(日)には東京・上野学園 石橋メモリアルホールにて〈東京・春・音楽祭 -東京のオペラの森2017- 酒井 淳 チェロとヴィオラ・ダ・ガンバで魅せる、春の舞曲〜齋藤秀雄メモリアル基金賞 受賞記念コンサート〉の開催も決定しています。
L to R 加藤 優(ソニー音楽財団理事長) / 堤 剛 / 酒井 淳 / 軽部重信(ソニー音楽財団専務理事)