第89回〈アカデミー賞〉の授賞式が2月26日(現地時間)に、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催。映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」で主演を務めた
ケイシー・アフレックが主演男優賞を、シナリオを手がけた監督のケネス・ロナーガンが脚本賞を受賞しました。本作は5月13日(土)より東京・シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国でロードショー。
脚本賞のプレゼンターを務めたのはケイシーの実兄、
ベン・アフレックとその盟友にして本作のプロデューサーでもある
マット・デイモン。二人による受賞作品の発表を受け、ケネス・ロナーガンは受賞スピーチで「わたしは映画が大好きです。『マンチェスター・バイ・ザ・シー』は、人と人が手を差し伸べ合うお話です。映画のように、わたしも多くの人に手を差し伸べてもらって、いまここにいます。マット・デイモン、ケイシー・アフレック。大好きです。ありがとう」と関係者に感謝を表明しました。
主演男優賞にケイシー・アフレックの名前が読み上げられるとマットは飛び上がり、兄のベンはケイシーを抱きしめ祝福。涙ぐみながら登壇したケイシー・アフレックは受賞スピーチで「最初に演技を教えてくれた一人が
デンゼル・ワシントンでした。今日はじめてお会いしました、ありがとうございます。ほかの候補の方もとてもよいお仕事でした。私がここにいるのは、多くの人たちの才能があるからです。なによりこういう役柄を
ケネス・ロナーガンが書いてくれたのでここに立つことができました。もっと意義ある大きな事を言いたいのですが、とにかくこのコミュニティの一員であることを誇りに思っています。ベン、愛してる。マット・デイモン、チャンスを与えてくれてありがとう」と感謝の言葉を述べました。
本作はボストン郊外で便利屋として生計を立てる主人公が、兄の死をきっかけに故郷のマンチェスター・バイ・ザ・シーに帰郷。16歳の甥の面倒を見ながら過去の悲劇と向き合っていく様子を描いています。