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エレクトロ・シューゲイザーの名盤を生んだマニトバが改名!

カリブー(マニトバ)   2004/10/08掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
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 MORR MUSICのGuitarやフランスのM83とともに、エレクトロニカ側から轟音ギター系インディ・ロックのムーヴメント“シューゲイザー”へと接近したサウンドを表現する、カナダのマニトバ(Manitoba)。シューゲイザーの匂いを感じるエレクトリック・ホワイト・ノイズに、ひしゃげたフェイク・ジャズまでも盛り込んだソフト・サイケを絶妙に混ぜ合わせ、そこにUKロックからの影響感じる甘いメロディをプラスさせた2ndアルバム『アップ・イン・フレイムス』(写真)で世界各国から絶賛の嵐を浴びたマニトバですが、どうやら、今後は“マニトバ”と名乗ることが出来なくなってしまったそうです。

 事の始まりは、その後にマノウォーを結成するロス・ザ・ボスが在籍していたことでも知られるUSパンク・バンド、ディクテイターズ(The Dictators)の元ヴォーカリスト、ハンサム・ディック・マニトバ(Handsome Dick Manitoba)が“マニトバ”という名称について商標権侵害に当たるとして裁判所に訴えたこと。その後、今までハンサム・ディック・マニトバが“マニトバ”名義で作品を発表したことがないにも関わらず、なぜか裁判所がハンサム・ディック・マニトバの主張を認めてしまったため、“マニトバ”名義での活動が出来なくなってしまったそうです。

 マニトバことDan Snaithは仕方がないので、今後は“Caribou”と名乗ることにしたそうで、公式HPもwww.caribou.fmへとリニューアル・オープン。また、今までリリースしてきた2枚のアルバム(『Start Breaking My Heart』『アップ・イン・フレイムス』)も“Caribou”名義でリリースし直す計画があるそうです。こんなゴタゴタがあると「レコーディングなんかやってられるか!」となりそうですが、彼は現在『The Milk of Human Kindness』と題された“Caribou”名義としては初となるニュー・アルバムを制作中。日本語に訳すと“人情”となるアルバム・タイトルが泣かせる新作、早く聴きたいものですよね?
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