半世紀に亘りアイルランドを代表するシンガーとして活躍してきた
ヴァン・モリソンが、
ゼム脱退後の1967年にソロとして契約したバング・レコードに残した音源をコンパイルする初のオフィシャル・コレクション『オーソライズド・バング・コレクション』の発売が決定。CD3枚組で5月24日(輸入盤は4月28日)発売。
同作は、わずか1年の在籍期間中に残した驚異的な作品群を収録する総括的なアンソロジー。未発表音源、レア音源も多数収録。バング・レコードは、
ビートルズもカヴァーしたロックンロール・スタンダード「ツイスト&シャウト」をはじめ、「クライ・トゥ・ミー」「心のカケラ(Piece Of My Heart)」「エヴリバディ・ニーズ・サムバディ(Everybody Needs Somebody To Love)」、そして1965年にゼムが全英2位を獲得した出世曲「ヒア・カムズ・ザ・ナイト」などのソングライターで、プロデューサーでもある
バート・バーンズが設立したレーベルです。
“The Original Masters”と題された1枚目は、オリジナル盤のステレオ・ミックスを初CD化したもの。『ブロウイン・ユア・マインド』(67年)に収録され、その後『ベスト・オブ・ヴァン・モリソン』(70年)にも収録された、彼の代表作「ブラウン・アイド・ガール」などが収められています。また、『TBシーツ』(73年)が初出の「ビサイド・ユー」と「マダム・ジョージ」の貴重なオリジナル・モノラル・ミックスや、1967年にニューヨークで録音され、バングからシングルとして発売された、ヴァン・モリソンとバート・バーンズの共作曲「チック・ア・ブーム」も収録。このディスクを締め括るのは、ソニー・ミュージックから1991年に発売されたコンピレーション『バング・マスターズ』に収録されていた「ザ・スマイル・ユー・スマイル」のレアなデモ・ヴァージョン。
2枚目の“Bang Sessions & Rarities”には、これまで需要が高く入手困難だった「ブラウン・アイド・ガール」のモノ・シングル・ミックスのオリジナル・エディット版、「ロ・ロ・ロージー」のバッキング・ヴォーカル入りモノ・シングル・ミックスのオリジナル版、「TBシーツ」「ミッドナイト・スペシャル」「ビサイド・ユー」の未発表スタジオ・テイク、「ブラウン・アイド・ガール」の洞察力に満ちたアウトテイクなど、レアトラックを多数収録。
ヴァンがバングとの契約上の義務を果たすために録音したものとして幅広くブートレッグ化された、31の短い曲を収録する3枚目の“Contractual Obligation Session”はヴァンの驚くべきユーモアを垣間見せるとともに、彼の同レーベルとの関係終焉への不満に関する洞察を与えてくれるもの。これらの音源が本作に収録されているのは、“完全性のため、そしてヴァンが67年にニューヨークで行ったレコーディング・セッションという章をようやく正式に締めくくるため”とアンドリュー・サンドヴァルは本コレクションの綿密なライナー・ノーツに記しています。〈グラミー賞〉ノミネート歴を持つプロデューサー兼エンジニアのサンドヴァルは、本コレクションの音源のキュレーションと編纂も手がけています。