現代アメリカの人気作曲家
ジョン・アダムズ(John Adams)による2015年の新作「シェヘラザード.2」が、
リーラ・ジョセフォウィッツ(Leila Josefowicz)のヴァイオリン独奏、
アラン・ギルバート(Alan Gilbert)指揮
東京都交響楽団の豪華な顔ぶれで日本初演。公演は4月17日(月)東京・上野 東京文化会館での〈第828回 定期演奏会Aシリーズ〉、4月18日(火)東京・初台 東京オペラシティでの〈第829回 定期演奏会Bシリーズ(東京オペラシティ コンサートホール)〉の2日間。日本初演に先駆け、本作品のアルバム『
ジョン・アダムズ: シェヘラザード.2』(WPCS-13654 2,600円 + 税)も3月22日(水)に発売されます。
「シェヘラザード.2」は、パリのアラブ世界研究所での「千一夜物語」の展覧会を訪れたアダムズが、シェヘラザードの資料にインスパイアされて作曲した作品。特定のストーリーは持たないものの、あらゆる困難や抑圧に直面しながら最終的に自由を獲得する女性の姿を描き出しています。独奏ヴァイオリンとして描かれる主人公の女性が、準ソリスト風に扱われるツィンバロンを含む管弦楽と渡り合う、社会派のアダムズならではのドラマティックで幻想的な交響絵巻です。
リーラ・ジョセフォウィッツ photo ©Chris Lee / アラン・ギルバート photo ©堀田力丸
ニューヨーク・フィルハーモニック、
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、
シドニー交響楽団による委嘱作品である本作品は、ギルバート指揮ジョセフォウィッツ独奏で、ニューヨーク・フィルハーモニックにより2015年3月26日に世界初演。以来、
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団やロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、
ロンドン交響楽団、
シカゴ交響楽団など数多くの著名オーケストラで演奏されており、そのすべての演奏で作品を献呈されたジョセフォウィッツが独奏を担っています。今回の日本初演も独奏はジョセフォウィッツ。さらに指揮台には初演時の指揮者であるギルバートが迎えられます。
photo ©Margaretta Mitchell