3月に指揮者
エリアフ・インバル(Eliahu Inbal)との来日公演で大きな話題を呼んだドイツの名門
ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団(Konzerthausorchester Berlin)を母体に結成された
ベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラ(Konzerthaus Kammerorchester Berlin)が、9月に6都市で来日公演を開催。コンサートマスターは、同管弦楽団の第1コンサートマスターにして、同室内オーケストラのリーダーである
日下紗矢子です。
ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団(旧
ベルリン交響楽団 / Berliner Simfonie Orchester)は、ベルリンのコンツェルトハウス(旧シャウシュピールハウス)を本拠地に、1952年に設立。2008年にヴァイオリニストの日下が日本人初の第1コンサートマスターに就任し、翌2009年に日下をリーダーとしてベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラが結成されました。ベルリンでの旗揚げ公演が大成功を収めて以来、つねに意欲的なプログラムを取り上げながら評価を高めています。
同室内オーケストラの来日公演は、今回で3度目。2種類のプログラムは、
コレッリや
ヴィヴァルディなどのイタリア・バロックの名曲から、
シベリウス、
グリーグといった北欧の作曲家の作品、10月にリリースされたCD『
バーバー: 弦楽のためのアダージョ, ブルックナー: 弦楽五重奏曲』(KKC-4071 オープン価格)にも収録された
バーバーの「弦楽のためのアダージョ」、
チャイコフスキーの代表作のひとつと評される「弦楽セレナード」など、室内オーケストラならではの醍醐味が凝縮された内容です。