セミヨン・ビシュコフ 2017/04/21掲載(Last Update:18/07/03 18:30)
セミヨン・ビシュコフ(Semyon Bychkov)&
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が、『
フランツ・シュミット: 交響曲第2番&R.シュトラウス:炉端のまどろみ』(SICC-30428 2,600円 + 税)を4月26日(水)にリリース。フランツ・シュミットの交響曲第2番の国内盤は、1990年に発売された
ネーメ・ヤルヴィ(Neeme Järvi)&
シカゴ交響楽団による録音(英シャンドス)以来、26年ぶりの登場です。
オーストリアの作曲家
フランツ・シュミット(1874〜1939年)は、
シェーンベルクと同年生まれながら、
ブルックナーと
ブラームスの伝統を受け継ぐ重厚な後期ロマン派的な作風で知られています。マーラー時代のウィーン国立歌劇場およびウィーン・フィルのチェリストを務め、1927年からはウィーン音楽アカデミー院長に就任し、オーストリア音楽界に多大な足跡を残しました。
1911年 / 13年に書かれた交響曲第2番は、8本のホルンや打楽器を含む巨大編成で知られる大作。3つの楽章がモットー主題で結びつけられ、ナイーヴな抒情性・和声の繊細な変化が美しく、さらに変奏曲形式の第2楽章にはスケルツォとトリオが内包されるという個性的な構成です。
初演の1年後に
フェリックス・ヴァインガルトナー(Felix Weingartner)の指揮で取り上げて以来、作曲者自身のほか、
ハンス・クナッパーツブッシュ(Hans Knappertsbusch)、
ディミトリ・ミトロプーロス(Dimitris Mitropoulos)、
エーリヒ・ラインスドルフ(Erich Leinsdorf)といった当代一流の名匠とともにこの曲を演奏してきたウィーン・フィル。ビシュコフとは2014年5月にこの曲を定期演奏会で演奏し、さらに2015年9月にも定期演奏会のほかヨーロッパ・ツアーで集中的に取り上げ、絶賛を博しました。その際に、ムジークフェラインで組まれたセッションで収録されたのが本アルバムです。