名手に事欠かない現代ピアノ界において、“驚異的”“超人的”“
ホロヴィッツの再来”と評されるサンクトペテルブルク生まれの天才ピアニスト、
アルカディ・ヴォロドス(Arcadi Volodos)。その最新録音『
ヴォロドス・プレイズ・ブラームス』(SICC-30432 2,500円 + 税)と、2012年に録音された『
ヴォロドス・プレイズ・モンポウ』(SICC-30433 2,500円 + 税)の国内盤が6月21日(水)に同時発売。
これまで超絶技巧を十全に発揮できる作品を中心に演奏し、絶賛を浴びてきたヴォロドス。2015年から2017年にかけて録音された最新作『ヴォロドス・プレイズ・ブラームス』では、2016年の〈ザルツブルク音楽祭〉でのリサイタルで取り上げて高い評価を得た「3つの間奏曲」op.117や、「6つの小品」op.118など、
ブラームス最晩年の作品を中心に、その深淵なる世界に挑んでいます。
『ヴォロドス・プレイズ・モンポウ』は、2017年に没後30年を迎えたスペインの作曲家
モンポウのピアノ作品集。リサイタルで定期的にモンポウ作品を演奏しているヴォロドスは、「それぞれが驚くべき作品であり、ピアノ曲に新たな局面を開いた重要な意味合いを持っています」と語っています。選曲は、モンポウの代表作ともいえる「ひそやかな音楽」からの11曲をはじめ、「子供の情景」「魔法」からの1曲など、その魅力が存分に感じられる佳品ぞろいの24曲。歌曲からヴォロドス自身がピアノ独奏用に編曲したトランスクリプションも2曲含まれています。