『
サウルの息子 』(2015年)の
ネメシュ・ラースロー 監督を生んだ〈カンヌ国際映画祭〉の若手監督育成プログラム「シネフォンダシオン・レジデンシー」に選出されて注目を浴びている米ニューヨーク拠点の映画監督、福永壮志による長編デビュー作「リベリアの白い血」(2015年 / 原題: Out of my hand)が8月5日(土)より東京・渋谷 アップリンクにて公開。
長編デビュー作ながら〈ベルリン国際映画祭〉パノラマ部門に正式出品されて話題を呼んだ「リベリアの白い血」は、内戦の傷跡が色濃く残るリベリア共和国にて、政府公認の映画組合と共に制作された初の映画作品。西アフリカからNYへと自由を求めて生きる男を主人公に、後半ではNYを舞台にUSで生きるアフリカ系移民の日常が描かれます。音楽は、本作で共同脚本とプロデューサーを務めるドナリ・ブラクストンの実兄、元
バトルス の
タイヨンダイ・ブラクストン が担当。
なお、着想の原点となったというドキュメンタリーを手掛け、撮影監督として参加した
村上 涼 は、リベリアでの撮影中にマラリアに感染して33歳という若さで逝去。村上が残した映像・写真などの作品は
オフィシャル・サイト にて公開されています。
VIDEO
■「リベリアの白い血」 2017年8月5日(土)よりアップリンク渋谷にて公開 ディノスシネマズ札幌劇場(9月上旬)など全国順次公開予定[あらすじ] 西アフリカからニューヨークへ、自由を求めて生きる男の物語。 リベリア共和国のゴム農園で働くシスコは過酷な労働の中で家族を養っていた。仲間たちと共に労働環境の改善に立ち 上がるが状況は変わらない。そんな時シスコは従兄弟のマーヴィンからニューヨークでの生活のことを聞き、より良い生 活のために愛する家族の元を離れ、自由の国アメリカへ単身で渡ることを決意する。NY のリベリア人コミュニティに身を 置き、タクシードライバーとして働き出したシスコ。移民の現実を目の当たりにしながらも、都会の喧噪や多種多様な人々 が住むこの地に少しずつ順応していく。しかし、元兵士のジェイコブとの予期せぬ再会により、リベリアでの忌々しい過去 がシスコに蘇ってくるのだった……。 出演: ビショップ・ブレイ / ゼノビア・テイラー / デューク・マーフィー・デニス/ロドニー・ロジャース・べックレー / ディヴィッド・ロバーツ / シェリー・モラド ほか 監督: 福永壮志 撮影: 村上 涼 / オーウェン・ドノバン 音楽: タイヨンダイ・ブラクストン(元バトルス) 製作総指揮:ジョシュ・ウィック / マシュー・パーカー 製作:ドナリ・ブラクストン / マイク・フォックス 配給・宣伝:ニコニコフィルム