ドイツの名指揮者
クルト・ザンデルリンク(Kurt Sanderling)の三男で、ヨーロッパを中心に注目を浴びている指揮者
ミヒャエル・ザンデルリンク(Michael Sanderling)と、名門オーケストラの
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団によるソニー・クラシカルへの“
ベートーヴェン&
ショスタコーヴィチ: 交響曲全曲録音プロジェクト”の第2弾『
ベートーヴェン: 交響曲第3番「英雄」&ショスタコーヴィチ: 交響曲第10番』(SICC-30434〜5 3,000円 + 税)が、6月21日(水)に発売されます。ミヒャエル・ザンデルリンクとドレスデン・フィルは、6月下旬から7月頭にかけて2年ぶりの来日公演(全9公演)を予定。
M.ザンデルリンクは、父の音楽的素養を受け継ぐ伸びやかな音楽性に加え、チェリスト出身ならではの弦楽パートへの緻密な目配りの行き届いたフレッシュな音楽解釈、とくに初期ロマン派までのレパートリーにおけるピリオド演奏様式を積極的に取り入れた独自のスタイルで、評価を高めつつあります。「西洋音楽の根幹の一つである交響曲の完成者と終結者」としてベートーヴェンとショスタコーヴィチの足跡を最新の解釈で辿るこのシリーズの第2弾は、ベートーヴェンからは交響曲第3番「英雄」、ショスタコーヴィチからは第10番を組み合わせたもの。
M.ザンデルリンクの解釈では、この2曲は作曲当時の政治状況を反映しているという点で共通項があり、前者はナポレオン、後者はスターリンがテーマの一つとして取り入れられているため、カップリングしたとのこと。演奏会のライヴ・レコーディングではなく、優秀録音でおなじみのドレスデン・ルカ教会でのセッション録音であることからも、彼らの意気込みが感じられます。