山本製菓では〈赤いシシュウ。〉の期間中、risa ogawaをはじめ、頭山ゆう紀(写真家)、eri okamura(版画家)、Naomi Takaki(銅版画家)、UC EAST(ペインター)ら5人の作家による共作展〈回転する世界の静止点(the still point of the turning world)〉も同時開催。21日には田辺 舞とCAVE MANが出演するオープニング・パーティが行われるほか、4日のクロージング・パーティにはCampanella、Free Babyronia、Ramzaなどが出演します。
「赤いシシュウ。」 私の赤い糸が表現するのものは内側から外側に溢れ出た「生命の証明」である。糸を結び繰り返す「シシュウ」は、「始終」(始まりから終わりまで)繰り返す輪廻転生を表す無秩序の曼荼羅である。会場である山本製菓は20年前に閉鎖されたおかき工場跡である。山本製菓の時の流れは他の場所とは遥かに違い、逆流に入り込み時間の経過を感じることが困難であるとさえ私は感じた。昨秋、逆流の渦の中に引き込まれるように私はこの場所と出会った。「赤い絲」のインスタレーション作品のテーマは「創造、維持、破壊」の繰り返しである世の中に満ちているエネルギーの体感である。この特異な場所でのインスタレーションは善くも悪くも過去と未来に大きな余波を与える事になるだろう。 同時開催する共作展「回転する世界の静止点(the still point of the turning world)」は詩人T.S.エリオットの言葉の引用である。 彼の「ぼくらはそこにいた、と言えるだけで、どこにあったかは言えない。いた期間も言えない。言えば、そこを時間的に特定する事になるから。」という一説に着想を得た。更に「自分と他者を分ける境界線はどこにあるのだろう。」という内なる疑問が共作を企画し、現代に生きる4人の作家と接点を持つ事に至った。私の解釈では「回転する世界の静止点」とは「偶然にも合致した変化し続ける点」である。偶然と運命の出会いに感謝したい。 ――risa ogawa
■risa ogawa Solo Exhibition: 「赤いシシュウ。」 2017年10月21日(土)〜11月5日(日) 大阪 天下茶屋 山本製菓 同時開催 回転する世界の静止点(the still point of the turning world) 共同制作作家: 頭山ゆう紀 / eri okamura / Naomi Takaki / UC EAST(順不同) 開場日: 金 / 土 / 日 / 月(14:00〜20:00) 入場料 500円
Opening Party 2017年10月21日(土) 出演: 田辺 舞 / CAVE MAN 開場 14:00 当日 1,500円(+ 1D)