2002年以来コラボレーションを重ね、デュオで6枚のアルバムをリリースしている
坂本龍一と
Alva Notoこと
カールステン・ニコライが、2016年に行なった即興演奏によるライヴを収録する『
グラス』(AMIP-0127 2,800円 + 税)を2月25日(金)にリリース。
本作は、米コネチカット州ニューケイナンの「グラスハウス(ガラスの家)」におけるライヴ録音。20世紀を代表するモダニズム建築の巨匠
フィリップ・ジョンソンが手がけたグラスハウスは、牧歌的な美しい自然に囲まれた全面ガラス張りの住居。ジョンソンの最高傑作と評されています。2人のパフォーマンスは、2016年にジョンソン生誕110周年とグラスハウスの一般公開10期目を記念して開催された
草間彌生の展示〈Dots Obsession- Alive, Seeking For Eternal Hope〉のオープニング・パーティにて、キーボード、ミキサー、シンギング・グラス・ボウル、クロテイル、建物の構造を用いて披露した即興演奏。
コンタクト・マイクをガラスの壁に装着し、ゴムのマレットでガラスの表面を擦ることでグラスハウス自体を楽器へと変貌させた坂本は「グラスハウスで演奏するオファーをもらった時に最初に思い浮かんだアイディアは、建物自体を楽器として使うことだった」とコメント。演奏について「我々がいつも行なっていることと同じように、じつに音楽的で100%即興だった。草間彌生の水玉で装飾されたガラスの壁を通して見る美しい風景は、何か特別で、我々に大きな影響を及ぼした。それは、自然なもの、自然、そして人工的なもの、アートが混ざり合った不思議なものだった」と回想しています。