東京・丸ノ内ではゴールデンウィーク期間の風物詩ともなっている世界最大級のクラシック音楽祭〈ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン〉が、〈ラ・フォル・ジュルネ TOKYO〉と名称を変更。今年は丸の内エリアと池袋エリアで2018年5月3日(木・祝)〜5日(土・祝)に開催。東京国際フォーラムと東京芸術劇場での公演タイムテーブルが発表されています。
14回目の開催となる2018年は“UN MONDE NOUVEAU - モンド・ヌーヴォー 新しい世界へ”をテーマに、全体主義体制から逃れて亡命した
ラフマニノフや
プロコフィエフ、
ストラヴィンスキー、
ショパン、
バルトーク、
リゲティや、自らの意思で外国へ移住した
ヘンデルや
ドヴォルザーク、
アルベニス、そして精神的な面で新たな世界を志した
ベートーヴェン、
シューベルトといった作曲家にフォーカス。
出演者は、
ボリス・ベレゾフスキー(Boris Berezovsky)やレミ・ジュニエ(Rémi Geniet)、
ルーカス・ゲニューシャス(Lukas Geniušas)、ウラル・フィルハーモニー管弦楽団、シンフォニア・ヴァルソヴィアといった〈ラ・フォル・ジュルネ〉おなじみの顔ぶれのみならず、
イ・ムジチ合奏団やエカテリンブルク・フィルハーモニー合唱団、ソプラノの
バーバラ・ヘンドリックス(Barbara Hendricks)など、初登場となるアーティストも多数。なかでも、若きアルバニア系フランス人ピアニストのマリー=アンジュ・グッチ(Marie-Ange Nguci)や、1985年ソビエト連邦生まれのヴァイオリニスト、アレーナ・バーエワ(Alena Baeva)など、アーティスティック・ディレクターのルネ・マルタン(Rune Martin)が推薦するアーティストにも注目です。さらに、ヴァイオリニストの
パヴェル・シュポルツル(Pavel Šporcl)&ジプシーウェイによるロマ音楽や、カンティクム・ノーヴムによる中世の西洋と東洋のクロスオーヴァー、アンサンブル・オブシディエンヌによる中世の放浪の歌や十字軍に関する音楽、クレズマー・クラリネットの第一人者YomとQuatuor IXI(弦楽四重奏)による現代音楽とクレズマーの共演など、〈ラ・フォル・ジュルネ〉ならではの興味深い演目も予定されています。
今年は、クリエイティヴ・ディレクター
佐藤可士和によるロゴデザインの一新や、電子チケット「Quick Ticket」の導入など、〈ラ・フォル・ジュルネ〉にとって新たな試みも予定。タイムテーブルやチケットなど、詳細は
オフィシャル・サイトにてご確認ください。