第16回〈齋藤秀雄メモリアル基金賞〉のチェロ部門受賞者が岡本侑也、指揮部門受賞者が
園田隆一郎に決定。2月23日(金)に都内で贈賞式が開催され、チェリストの
堤 剛からそれぞれに盾および賞金500万円の目録と贈賞の言葉が贈られました。贈賞の言葉や受賞の言葉など、詳細は公益財団法人ソニー音楽財団(Sony Music Foundation)
オフィシャル・サイトで確認できます。
〈齋藤秀雄メモリアル基金賞〉は、チェリスト / 指揮者 / 教育者として高名な故・齋藤秀雄(1902-1974)に因み、2002年にソニー音楽財団により創設された賞。“音楽芸術文化の発展に貢献し、将来一層の活躍が期待される若手チェリストと指揮者を各々1年に1人顕彰すること”を原則としています。
岡本は1994年、東京生まれのチェリスト。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校ならびに東京藝術大学音楽学部を経て、ドイツ・ミュンヘン音楽演劇大学を首席で卒業。現在は同大学大学院で研鑽を積んでいます。2015年に〈第25回新日鉄住金音楽賞フレッシュアーティスト賞〉、2017年には世界三大コンクールのひとつである〈エリザベート王妃国際コンクール〉のチェロ部門第2位およびイザイ賞を受賞し、脚光を浴びました。
園田は東京藝術大学音楽学部指揮科、同大学大学院を修了し、その後イタリアのキジアーナ音楽院で学んだ指揮者。2002年より文化庁在外派遣研修員、野村財団、五島記念文化財団の奨学生としてローマへ留学し、ローマ歌劇場やマドリード王立歌劇場など多くのプロダクションで
ジャンルイジ・ジェルメッティ(Gianluigi Gelmetti)のアシスタントとして研鑽を積みました。2006年にイタリアで『トスカ』を指揮して本格デビュー、2007年に
藤原歌劇団『ラ・ボエーム』で日本デビューを果たし、以来イタリア・オペラの第一人者として精力的に活動。2015年4月からは、藤沢市民オペラ芸術監督を務めています。
■第16回 齋藤秀雄メモリアル基金賞
[受賞者]
岡本侑也(チェロ)
園田隆一郎(指揮)
[永久選考委員]
小澤征爾(指揮者)
堤 剛(チェリスト)
[任期制選考委員(3年)]
長木誠司(音楽学者・音楽評論家)
東条碩夫(音楽評論家)
吉田純子(朝日新聞編集委員)
[賞]
楯
賞金 当該年毎に1人500万円(総額1,000万円)