2016年5月5日に逝去した作曲家 / シンセサイザー・アーティスト、
冨田 勲。冨田がキャリア初期の約20年間にわたり日本コロムビアに遺した貴重な音源を集めたアルバム『
MISSING LINK of TOMITA 冨田勲 日本コロムビア初期作品集 1953〜1974』(COCQ-85418 3,000円 + 税)が5月23日(水)に発売されます。
1974年にシンセサイザーによるアルバム『
月の光』を発表、日本人として初めて〈グラミー賞〉にノミネートされて以降、世界的な名声を獲得した冨田の最初のキャリアは、日本コロムビアの専属作曲家としてのスタートでした。本作はそのスタートから、シンセサイザー・アーティストとして名を馳せるまでの約20年の知られざる作品群を集めたもので、レコード・デビュー盤となった子どものための童謡や、70年代に手がけた貴重なマイルストーンとも言える創作ダンス音楽までをも収録。冨田の創作の原点を解き明かすアルバムとなっています。
収録曲のなかでも、1974年制作の「愛《コムポジション―習作》」は、冨田がモーグ・シンセサイザーを使用して制作した最初期の“幻の作品”であり、この頃にはすでに冨田がシンセサイザーを創意あふれるかたちで操っていることがわかる貴重なドキュメントとなっています。
アートワーク・デザインは、冨田の晩年の作品のアートワークを多く手がけてきた
宇川直宏。宇川は今回のアートワークについて「冨田 勲は偉大だ!!! 偉大すぎる!!!! なぜなら半世紀以上の長きにわたり、ありとあらゆる家電を振動させ、我々の鼓膜に音楽を届けてくれたからだ!!!!!!!! TOMITAの歴史は、リスニング環境そのものの歴史と比例する!!!! 蓄音機の発明!そして真空管ポータブルからトランジスタへのラジオの進化!そして敗戦から8年に開始されたTV放送!また高度経済成長期にお茶の間の中心に座った家具調ステレオの時代から、コンポーネントの歴史!ウォークマン!バイノーラル、ドルビーステレオ!ヴァイナルからCDへ!アナログ放送からデジタルへ、5.1ch…..データファイル、ハイレゾ、ブルートゥース、IoT x オーディオまで、それら全ての時代でTOMITAの音楽は人々に興奮を与えてきたのだ!!!!!! 今回その黎明期の作品がご開帳されるという!!!!!!! “MISSING LINK of TOMITA”!!!!! つまりこれは太陽系12惑星誕生以前の膨張し始めた冨田宇宙….天の川銀河の超新星なのだ!!!!!!」とコメントを寄せています。