1988年、ドイツ人の父と日本人の母のもと独ミュンヘンに生まれたピアニストの
アリス=紗良・オットが、メジャー・デビュー10周年記念アルバム『ナイトフォール』(限定盤 SHM-CD + DVD UCCG-90807 3,500円 + 税 / 通常盤 SHM-CD UCCG-1808 2,800円 + 税)を、9月の日本でのリサイタル・ツアーに先駆け8月24日(金)に全世界同時リリース。5月31日(木)に東京・渋谷 タカギクラヴィア松濤サロンでメディア向けの先行試聴会を開催しました。
本作は、アリスにとって初のフランス楽曲作品集。アリスはタイトルの“ナイトフォール”について、「日の入りの直後の、空が薄暗い時間のことで、闇の世界と光の世界がぶつかりあい、やがて差がなくなってまざりあう特別な時間のことを指している」と説明しています。
試聴会にはアリス本人も登場。アルバムに収録した
ドビュッシーの『ベルガマスク組曲』より「月の光」を生演奏で披露し、「この曲はロマンティックだが、元になったヴェルレーヌの同名の詩を読むと、人間の二面性や心の葛藤が含まれていると感じた」と語りました。その後、アルバム収録曲から
サティの「ジムノペディ第1番」、
ラヴェルの『夜のガスパール』より「スカルボ」をハイレゾ音源で試聴すると、「CD録音は、その瞬間の指紋のようなもので、最終的な自分のレコーディング音源はあまり聴かないようにしている」とコメント。最後にサティの「グノシエンヌ第1番」をふたたび生演奏し、試聴会が終了しました。
photo by ©Yoshifumi Shimizu
オーディオ機材提供: オンキヨー&パイオニア株式会社