主演声優を務めた映画『
この世界の片隅に』でも反響を呼んだ女優 / “創作あーちすと”の
のんが、イタリア出身の指揮者
アンドレア・バッティストーニ(Andrea Battistoni)と
東京フィルハーモニー交響楽団によるセッション・レコーディング・プロジェクト“BEYOND THE STANDARD”の第2弾に収録の「武満徹: 系図−若い人たちのための音楽詩−」に、語り手として参加することが発表されています。
日本コロムビアの「DENON」レーベルで今年4月よりスタートした“BEYOND THE STANDARD”は、クラシック王道の名曲中の名曲と、日本人作曲家による傑作をカップリングし、時代と国を超えて“新たなスタンダード”として打ち出すセッション・レコーディング・プロジェクト。4月にリリースされた同プロジェクトの第1弾『
BEYOND THE STANDARD vol.1〜ドヴォルザーク: 「新世界より」 、伊福部昭: シンフォニア・タプカーラ / ゴジラ』(COCQ-85414 3,000円 + 税)に続く第2弾『BEYOND THE STANDARD vol.2〜チャイコフスキー: 交響曲第6番「悲愴」、武満徹: 系図−若い人たちのための音楽詩−』(COCQ-85441 3,000円 + 税)は、
チャイコフスキーの晩年の代表作である交響曲「悲愴」と、日本を代表する作曲家、
武満 徹の同じく最晩年の傑作である「系図」をカップリングしています。発売日は10月24日(水)です。
「系図」は、オーケストラ演奏をバックに、
谷川俊太郎の詩集『はだか』から選ばれた詩が朗読される形式の作品。楽譜には作曲者による“ナレーターは十代半ばの少女によってなされることが希ましい”という指定があり、これまで
遠野凪子や
上白石萌歌などが語り手を担当してきました。本作では、作曲家の指定の年齢とは異なるものの、『この世界の片隅に』での名演に感銘を受けた制作サイドの“この作品の決定盤を作りたい”という熱いラブ・コールを受け、のんの起用が実現しました。レコーディングを終えたのんは、「美しい演奏と詩が一つになっていくのを体験できる貴重な時間を過ごさせていただきました」とコメントを寄せています。
この度、武満徹さんの曲に流れる谷川俊太郎さんの詩を読ませていただくという役をいただき、心から嬉しく思っています。
バッティストーニさんの指揮のもと、東京フィルハーモニー交響楽団の皆様とのレコーディングは、とてつもない緊張を感じる中ではありましたが、美しい演奏と詩が一つになっていくのを体験できる貴重な時間を過ごさせていただきました。系図 family tree、キラキラと輝く音の中に落ちる不穏な裂け目は、不思議と胸に染み渡って希望を見出す。素敵な曲に参加できて、素晴らしいオーケストラの皆様バッティストーニさんとご一緒できて、本当に楽しかったです。沢山の方のもとに届く事を願って。――のん
■2018年10月24日(水)発売
『BEYOND THE STANDARD vol.2〜チャイコフスキー: 交響曲第6番「悲愴」、武満徹: 系図−若い人たちのための音楽詩−』
COCQ-85441 3,000円 + 税
[収録曲]
01. チャイコフスキー: 交響曲第6番ロ短調op.74「悲愴」
02. 武満徹: 系図−若い人たちのための音楽詩− 詩: 谷川俊太郎
[演奏]
アンドレア・バッティストーニ指揮東京フィルハーモニー交響楽団 / のん(02 / 語り)
[録音]
2018年5月21〜22日 東京 初台 東京オペラシティ コンサートホール