昨年〈ロックの殿堂〉入りを果たしたロック・バンド、
ジャーニーのヴォーカリストとして「ドント・ストップ・ビリーヴィン」「オープン・アームズ」「お気に召すまま」「セパレイト・ウェイズ」などを歌い、その全盛期を支えた
スティーヴ・ペリー(Steve Perry)が、前作『
ストレンジ・メディスン』(1994年)から24年ぶりのニュー・アルバム『
トレイシズ』(UCCO-1201 2,600円 + 税)を10月5日(金)に全世界同時発売。愛、インスピレーション、再生といったペリーの深くパーソナルな面が描かれているとのこと。
ペリーは、全米1位を獲得した『
エスケイプ』(1981年)などのヒット・アルバムを残し1986年にジャーニーを脱退。10年後に復帰したものの98年に再びバンドを離れました。ソロとしても84年と94年にアルバムを発表していますが、近年は目立った音楽活動がありませんでした。
ニュー・アルバムはセルフ・プロデュースで、
ビートルズのカヴァー「アイ・ニード・ユー」以外はすべて新曲。往年のジャーニーを彷彿とさせる先行シングル「ノー・イレイシン」のミュージック・ビデオが公開されています。
何年も前、私は姿を消した。理由はいろいろあったが、主に…音楽に対する愛が突如私の中から消えてしまったから。
ただ音楽をやめることが、自分のするべきことだと思った。もし音楽がまた私の心に戻ってきたら、それから何をすべきかを見えてくるだろうと。もし戻ってこなければ…それならそれでいい。あのころ私は既に夢のまた夢の世界の住人だった。
何年も経った。ある日、創造的な自由をもって、私自身も初めて耳にするいくつかの音楽的なアイデアをスケッチし始めた。1曲が多くにつながり、音楽に対する愛が戻ってきた。
それから別の美しい出来事が起こった。私は愛を見つけたのだ。大切なケリーが私に人生を与えくれた。それまで気づかなかった人生を。
2012年12月、彼女は逝ってしまった。“愛することを知らないよりは、愛して失った方が良い”。私は今、この意味を深く理解している。
2015年5月、私は録音し始めた。このアルバムの曲は私にとって特別なものだ。どうかあなたに聴いてほしい。あなたが感じることが何であれ、聴いてもらえると嬉しいです。――スティーヴ・ペリー