世界的クラブDJのジャイルス・ピーターソンに“15年に1人の逸材”と絶賛され、2008年のデビュー以来、ロバート・グラスパーと並んで現代ジャズ・シーンの最先端に位置するヴォーカリスト、ホセ・ジェイムズ（Jose James）が、約1年半ぶりとなるオリジナル・アルバム『リーン・オン・ミー』（UCCQ-1088 2,600円 + 税）を9月21日（金）に日本先行でリリース。このアルバムを携え、10月31日（水）に大阪・梅田 Billboard Live OSAKA、11月1日（木）と2日（金）に東京・六本木 Billboard Live TOKYOにて来日公演を開催することも決定しています。

　本作は、今年生誕80周年を迎えた伝説のR＆Bシンガー・ソングライター、ビル・ウィザースのトリビュート・アルバム。「ジャスト・ザ・トゥー・オブ・アス」「ラヴリー・デイ」「リーン・オン・ミー」「エイント・ノー・サンシャイン（消えゆく太陽）」などの名曲を、ジェイムズのスモーキー・ヴォイスでカヴァー。プロデュースを現ブルーノート社長のドン・ウォズが手掛け、今年の春に米ハリウッドのキャピトル・スタジオにて録音。バンド・メンバーにはネイト・スミス（ds）、ピノ・パラディーノ（b）、クリス・バワーズ（key）、ブラッド・アレン・ウィリアムス（g）を迎えているほか、ホーン・セクションに黒田卓也（tp）とコーリー・キング（tb）が参加。さらにゲスト・ヴォーカルのレイラ・ハサウェイが華を添えています。

　本作のレコーディング前にウォズの仲介で80年代半ばに音楽シーンから身を引いたウィザースと会食する機会を得たジェイムズは、「ビル・ウィザースと会えたことは、僕の人生の中でとても重要なことだった。彼はまさしく天才で、これまでに会った人の中で最もクールな1人だね。音楽学校で学んだよりも、ライヴを10年やるよりも、彼と過ごした1時間で学んだことの方が遥かに多かった」とコメント。さらに、「彼の曲は皆に愛されているし、優れたソングライターなら誰でも、ポール・マッカートニー、スティーヴィー・ワンダー、ジョニ・ミッチェル、スモーキー・ロビンソン、キャロル・キング、レナード・コーエン、ブルース・スプリングスティーン、ボブ・ディラン、ポール・サイモン、エルトン・ジョン、ビリー・ジョエルら偉大な人たちとビルが肩を並べていることを知っている。それに彼は素晴らしいシンガ―でもあり、ファンク、SSW、ブルース、R＆B、そしてゴスペルをブレンドした、洗練されたサウンドを開発した人物でもある」と、その存在の大きさを語っています。また「僕の選んだ曲のリストをビルに見せたところ、彼はそれをとても気に入ってくれた。彼の音楽がいまだに世界中の人々の生活や心の中にその居場所を持っていて、僕たちみんなが彼の人生と才能を称えていることに喜んでくれているのだと思う」と本作の手ごたえを見せています。

　日本盤（CD / デジタルとも）には、ボーナス・トラックとして、日本向けに特別に録音された弾き語りによる「エイント・ノー・サンシャイン」「グランドマザーズ・ハンズ」のアコースティック・ヴァージョンを収録。iTunes Storeでは、「ユーズ・ミー」が先行ダウンロードできる特典が付いたアルバム予約がスタートしています。なお、8月24日（金）23:30放送の、SOIL&“PIMP”SESSIONSの社長がナビゲーターを務めるJ-WAVE81.3FM「PRESIDENT THEATER」にジェイムズがゲスト出演。「ユーズ・ミー」が日本初オンエアされます。