“ポップマエストロ”の異名を持つ音楽プロデューサーの冨田恵一によるセルフ・プロジェクト冨田ラボが、前作『SUPERFINE』（2016年）より2年ぶりとなるニュー・アルバム『M-P-C “Mentality, Physicality, Computer”』を、インタビューやドキュメンタリーを収録したBlu-rayと冨田執筆によるブックレットを同梱した完全生産限定盤（VIZL-1436 5,800円 ＋ 税）と、通常盤（VICL-65047 3,000円 ＋ 税）の2形態で10月3日（水）にリリース。YouTubeではティーザー映像が公開されています。

　“M-P-C”とは、Mentality（精神）、Physicality（肉体）、Computer（コンピュータ）の略で、現在の人間社会に必要な三要素であり、本作のコンセプトとなっています。今作では、従来のスタジオでの録音だけではなく、コンピュータとソフトを使用した演奏やサンリングも採り入れています。

　本作には、Kento NAGATSUKA（WONK）、chelmico、長岡亮介（ペトロールズ）、Naz、七尾旅人、Ryohu（KANDYTOWN）、吉田沙良（ものんくる）、Reiといった現在の音楽シーンの重要人物が参加。これまでになかったラッパーの参加や、英語詞の曲も収録し、次世代のポップスを提示するような作品となっています。

　完全生産限定盤には、9ヵ月に及んだレコーディングを密着撮影し、冨田を中心に全参加アーティストのインタビューを交えたドキュメンタリー映像「M-P-C RECORDING DOCUMENTARY」と、冨田が執筆を担当した「RECORDING DIARY」を同梱。冨田と各アーティストらが当時どのような状況で、作曲・アレンジを考え、またどのような楽器・機材を使用していたか、制作の全貌がわかる資料集となっています。アルバム・カヴァーは、東京を拠点に活動するアーティストEi Kanekoがアルバムのコンセプトをもとに書き下ろしています。

　また、冨田ラボは11月2日（金）に15周年を記念したライヴを東京・赤坂 マイナビBLITZ赤坂にて開催。ゲスト・シンガー第1弾として、AKIO、安部勇磨（never young beach）、城戸あき子（CICADA）、Kento NAGATSUKA（WONK）、坂本真綾、chelmico、Naz、bird、堀込泰行、吉田沙良（ものんくる）の出演が発表されています。