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ピアニスト / 作曲家のファジル・サイ、自作の交響曲第2番「メソポタミア」の日本初演も含むコンサート開催

ファジル・サイ   2018/09/04 12:29掲載
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ピアニスト / 作曲家のファジル・サイ、自作の交響曲第2番「メソポタミア」の日本初演も含むコンサート開催
 〈トリフォニーホール・グレイト・ピアニスト・シリーズ2018 ファジル・サイ&新日本フィルハーモニー交響楽団〉が11月9日(金)に東京・錦糸町 すみだトリフォニーホールで開催。9月3日(月)には、ハサン・ムラット・メルジャン(Hasan Murat Mercan)駐日トルコ共和国特命全権大使の臨席のもと同ホールで制作発表記者会見が行なわれ、ファジル・サイ(Fazıl Say)と同公演でテルミンを演奏する滝井由美子、同ホールのプロデューサーを務める上野喜浩、本公演で企画協力を行なう前島秀国、通訳の井上裕佳子が登壇しました。

 本公演は、同ホールの“トリフォニーホール・グレイト・ピアニスト・シリーズ2018”、そして同ホールが昨年の開館20周年より取り組む“コンテンポラリー企画2017-19”の一環として位置づけられるもの。公演の前半にベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」をサイのピアノ独奏で演奏し、後半にはサイが作曲した交響曲第2番「メソポタミア」を日本初演します。

 会見では、サイが交響曲第2番「メソポタミア」について語り、同作で重要な役割を果たすテルミンについて滝井がデモンストレーションを実施。さらにサイが自作のピアノ独奏曲「ブラック・アース」を披露したほか、これまでサイに2曲を委嘱したサクソフォニストの須川展也から寄せられたスペシャル・ビデオ・メッセージも紹介されました。

 交響曲第2番「メソポタミア」は、オーケストラに加えバスフルートとバスリコーダー、テルミン、ピアノ、ハープ、クドゥムやウォーターフォンをはじめとする各種打楽器、環境音、鳩笛などを要する大作。サイ自身は同作を“オーケストラ・オペラ”と評しており、メソポタミア平原の2人の子ども(兄弟)を中心にしたストーリーが展開されます。サイは「メソポタミアは、現在で言う中東――シリア、イラン、イラク、トルコです。私はトルコ出身なので、その地域に存在する戦争やテロリズム、さまざまな人生劇というものを子どもの頃から見てきました。そしてメソポタミアの現状に対しての自分の考え、感情を音楽で表現したいと思い、また人間の善い部分への期待も込めて、この曲を作曲しました」と語りました。作品中、バスフルートとバスリコーダーは2人の兄弟として楽曲全体における語り手の役割を果たし、テルミンは“天使”を表わすものとして用いられます。

トリフォニーホール・グレイト・ピアニスト・シリーズ2018
ファジル・サイ&新日本フィルハーモニー交響楽団

2018年11月9日(金)
東京 錦糸町 すみだトリフォニーホール 大ホール
開演 19:00
www.triphony.com/concert/detail/2017-12-002106.html

[出演]
ファジル・サイ(p) / イブラヒーム・ヤズィジ指揮新日本フィルハーモニー交響楽団 / チャアタイ・アキョル(バスリコーダー) / ビュレント・エヴジル(バスフルート) / アイクト・キョセレルリ(パーカッション) / 滝井由美子(テルミン)

[曲目]
ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第5番変ホ長調op.73「皇帝」
ファジル・サイ: 交響曲第2番「メソポタミア」(日本初演)
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