カーター・ファミリー 2005/01/13掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
アメリカのポピュラー音楽の名門
カーター・ファミリー。その歴史は、A.P.とセイラのカーター夫妻と従妹メイベルのトリオが、1927〜43年の間に250余の名曲を発表したことに始まります。この曲と演奏法が他の多くの歌手やグループでのヒットを生み出し、従妹のメイブルと3人の娘がカーター・ファミリーを継承。その次女ジューン(写真は
ジューン・カーター・キャッシュ『ワイルドウッド・フラワー』)はカントリー界の大物
ジョニー・キャッシュとコンビを組み、68年に結婚、二人はグラミー賞を受賞するなどの活躍ぶりで有名なことは周知の通り。そんなジューンが2003年5月に73歳で他界、それを追うようにキャッシュも同年9月に続きましたが、その二人の死を惜しむ声とともに、アメリカの音楽史を語るうえで、いわゆる“カーター・ファミリー”という大きな存在があらためて注目されているといえます。
そんなカーター・ファミリーから生み出された名曲を、カントリーの大物からロック系アーティストまでが歌うトリビュート盤
『アンブロークン・サークル〜カーター・ファミリーの遺産』(OMCX-1125 \2,625(税込))が2月23日に発売される予定。
プロデュースはジューン(・カーター・キャッシュ)の長男ジョン・カーター・キャッシュが担当、こだわりの選曲、こだわりのアーティストによる豪華トリビュートに(収録予定曲は下記)。さらにこの日本盤ではジューンの歌による「永遠の絆」がボーナス・トラックで追加収録されるとのこと。アメリカのポピュラー音楽の潮流のひとつ、カーター・ファミリーの足跡に触れてみてはいかがでしょうか?
収録予定曲 ※()内は演奏者
(01) ワリーズ・マン・ブルース(ジョージ・ジョーンズ)
(02) ノー・ディプレッション・イン・ヘヴン(シェリル・クロウ)
(03) シー・オブ・ギャリリー(ガリラヤ湖)(エミルー・ハリス・ウィズ・ザ・ピーソール・シスターズ)
(04) 機関車143号(ジョニー・キャッシュ・ウィズ・ランディ・スクラッグス)
(05) 悪魔に負けるな(マーティ・ステュアート&ヒズ・フェビュラス・スーパーレイティヴス)
(06) リトル・モーゼス(ジャネット&ジョー・カーター)
(07) ブラック・ジャック・デイヴィッド(ノーマン&ナンシー・ブレイク・ウィズ・テム・オブライエン)
(08) ベアー・クリーク・ブルース(ジョン・プライン)
(09) ユー・アー・マイ・フラワー(ウィリー・ネルソン)
(10) シングル・ガール,マリッド・ガール(ショーン・コルヴィン・ウィズ・アール&ランディ・スクラッグス)
(11) ウィル・マイ・マザー・ノウ・ミー・ゼア(ザ・ホワイツ・ウィズ・リッキー・スキャッグス)
(12) ワインディング・ストリーム(ロザンヌ・キャッシュ)
(13) ランブリング・ボーイ(デル・マッカリー・バンド)
(14) ホールド・ファースト・トゥ・ザ・ライト(ジューン・カーター・キャッシュ・ウィズ・ジョニー・キャッシュ)
(15) 金の時計と鎖(ニッティ・グリティ・ダート・バンド・ウィズ・クリス・クリストファソン)
(16) 永遠の絆(ジューン・カーター・キャッシュ)