キャリア初期からアヴィシャイ・コーエン(b)やオメル・アヴィタルらとの共演で頭角を現してきたリンドナーが自身のプロジェクトとして取り組むNOW VS NOWは、2006年にマーク・ジュリアナ(ds)と現メンバーであるパナギオティス・アンドリュー(b)と結成したエレクトロニック・トリオ。現ドラマーには、エスペランサ・スポルディングの作品やロバート・グラスパー・エクスペリメントへの参加も話題のジャスティン・タイソンが参加しています。多用されるエレクトロニクスやオリエンタルな旋律がスペイシーな浮遊感を生み出し、そのストレンジな心地よさとトリップ感からエイフェックス・ツインを想起させながらも、第一線のプレイヤーである3人の演奏には、“人力”ならではのライヴ感と高揚感が宿っています。新世代ジャズからアンビエント、エレクトロニカ、そしてポストロックまで横断した最先鋭のサウンドを示す意欲作です。
■2018年9月19日(水)発売 NOW VS NOW 『ザ・バッファリング・コクーン』 PCD-24770 2,400円 + 税