3つの公演からなるコンサート・シリーズ〈第22回京都の秋 音楽祭 / 京都・パリ友情盟約締結60周年 / 日仏友好160周年 / ドビュッシー没後100年 スペシャル・シリーズ『光と色彩の作曲家 クロード・ドビュッシー』〉が10月から11月にかけて京都コンサートホール アンサンブルホールムラタで開催されます。関連企画として、
ドビュッシーが影響を受けたガムランの演奏を聴くことができる〈パリ白夜祭への架け橋――現代アートと過ごす夜 京都コンサートホール×ニュイ・ブランシュ KYOTO 2018「瞑想のガムラン――光と闇に踊る影絵、覚醒の舞」〉が10月5日(金)に京都コンサートホール エントランスホールで行なわれます。
このコンサート・シリーズは、それぞれ初級編 / 中級編 / 総括編と位置づけられた3つの公演で構成され、段階的にドビュッシーを知ることのできる仕組み。ドビュッシー初心者から専門的に学ぶ人まで幅広く楽しめるうえに、どの回から聴いてもドビュッシーを身近に感じられる内容となっています。
10月13日(土)に開催される第1回「ドビュッシーの“ド”から“シ”まで」(初級編)は、ナビゲーターに京都大学人文科学研究所教授の岡田暁生、ピアノに
中川俊郎と小坂圭太を招き、ドビュッシーの“初め”から“終わり”までを多角的な視点から紹介していく内容。11月10日(土)に開催される第2回「ベル・エポック〜サロン文化とドビュッシー〜」(中級編)では、近代フランス音楽のスペシャリストであり同志社女子大学教授の椎名亮輔をナビゲーターに迎え、フランス音楽を得意とする国内外の一流アーティストたちにより、“ベル・エポック(良き時代)”と呼ばれた20世紀パリのサロン文化や芸術家たちの交流、ドビュッシーとサロンの関わりなどが紹介されます。そして11月23日(金・祝)の第3回「ドビュッシーが見た風景」では、本シリーズの総括編として、世界的なピアニストの
パスカル・ロジェ(Pascal Rogé)によるオール・ドビュッシー・プログラムのピアノ・リサイタルを開催。当日は、音楽と絵画の関係に造詣の深い
鶴園紫磯子による、ドビュッシーにまつわるプレ・トークも予定されています。
本シリーズでは、創業100年以上を誇り、京都におけるパン製造業の先駆者としても知られるベーカリー“進々堂”とのコラボレーションが実現。来場者にはもれなく、本企画を記念した特別パティスリーがプレゼントされます。第1回は、公演で演奏される『前奏曲集』第1巻より「亜麻色の髪の乙女」の冒頭部分がプリントされたアーモンドクリームの入りブリオッシュが、第2回はさまざまな楽器や作品が寄せ集められた第2回の内容にぴったりの、いろいろな味を楽しめるフィナンシェが、第3回はフランスの薫り漂う『前奏曲集』のイメージに合わせ、ふわりとオレンジが香るカヌレが、それぞれ振舞われます。