ニュース

坂本龍一のセレクトによるドイツ・グラモフォンの名演集が発売に

坂本龍一   2018/11/02 12:25掲載
はてなブックマークに追加
 世界最古のクラシック音楽レーベル“ドイツ・グラモフォン”(DG)が、2018年12月6日(木)に創立120周年を迎えることを記念して、DGの録音から坂本龍一が選んだ名演を収録した2枚組CD『ドイツ・グラモフォン ベスト・オブ・ベスト selected by 坂本龍一』(UCCG-1824〜5 3,500 + 税)を12月5日(水)に発売。

 DGは、円盤型レコードを発明したエミール・ベルリナー(Emil Berliner)によって1898年12月6日に創設されたレーベル。クラシックの巨匠演奏家達の録音を数多く手がけ、黄色のロゴ・マークから“イエロー・レーベル”と呼ばれてクラシック・ファンに長年親しまれています。坂本も幼い頃からDGの録音を通じてクラシック音楽に接してきました。

 本作は、坂本が“今の自分にとってピンとくるもの”を膨大な録音のなかからセレクトしたもの。古くは1950年代のモノラル録音から、新しいものではポスト・クラシカルのコンポーザー、ヨハン・ヨハンソン(Jóhann Jóhannsson)の作品まで、全18曲を2枚組のディスクに収録しています。

 ジャケットは、京都のかみ添 Kamisoeによる唐紙の写真を使用。デザインは、アートのみならず、音響やヴィジュアル、パフォーマンス作品など、ジャンルを超えた表現活動を行なうグラフィック・デザイナー / アーティストの南 琢也(成安造形大学情報デザイン領域教授)が手がけています。

 坂本は本作について、「ドイツ・グラモフォンは小さい時分から現在まで、たくさんの音楽を僕に聴かせてくれました。それらの貴重な名演、録音のなかから、現在の自分にとってピンとくるものを選んでみました。ふだんからよく聴くもの、今回あらためて聴いてみて面白いと思ったものなど、混在しています。どうかドイツ・グラモフォンの長い伝統の一端をお楽しみください」とコメントを寄せています。

■2018年12月5日(水)発売
ドイツ・グラモフォン ベスト・オブ・ベスト selected by 坂本龍一
UCCG-1824〜5 3,500円 + 税

[Disc 1]
01. ワーグナー: 舞台神聖祝典劇『パルジファル』から「聖金曜日の音楽」
演奏: ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音: 1951年(モノラル)
02. J.S.バッハ: コラール前奏曲「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」BWV639
演奏: ヘルムート・ヴァルヒャ(og)
録音: 1952年(モノラル)
03. バルトーク: 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽Sz.106 から第1楽章
演奏: フェレンツ・フリッチャイ指揮ベルリン放送交響楽団
録音: 1953年(モノラル)
04. R.シュトラウス: 交響詩『英雄の生涯』から「英雄」
演奏: ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音: 1959年
05. J.S.バッハ: 平均律クラヴィーア曲集第1巻から前奏曲とフーガ 第6番ニ短調BWV851
演奏: スヴャトスラフ・リヒテル(p)
録音: 1962年
06. ヴォルフ: スペイン歌曲集から「愛する方、あなたは傷を負われて」
演奏: エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)ジェラルド・ムーア(p)
録音: 1966年
07. ドビュッシー: 映像第1集から第3曲「動き」
演奏: アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(p)
録音: 1971年
08. ブラームス: 交響曲第3番ヘ長調op.90から第3楽章
演奏: セルジュ・チェリビダッケ指揮シュトゥットガルト放送交響楽団
録音: 1976年
09. ワーグナー: 楽劇『トリスタンとイゾルデ』から第1幕への前奏曲
演奏: カルロス・クライバー指揮シュターツカペレ・ドレスデン
録音: 1981年

[Disc 2]
01. ベルク: ヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」から第1楽章
演奏: アンネ=ゾフィー・ムター(vn)ジェイムズ・レヴァイン指揮シカゴ交響楽団
録音: 1992年
02. ドビュッシー: 交響詩『海』から第2曲「波の戯れ」
演奏: ピエール・ブーレーズ指揮クリーヴランド管弦楽団
録音: 1993年
03〜05. ストラヴィンスキー: 『兵士の物語』〜「兵士の行進」「第1場の音楽」「第2場の音楽」
演奏: ピエール・ブーレーズ指揮クリーヴランド管弦楽団員
録音: 1996年
06. ラヴェル: ピアノ協奏曲ト長調から第2楽章
演奏: ピエール=ロラン・エマール(p)ピエール・ブーレーズ指揮クリーヴランド管弦楽団
録音: 2010年
07. ラヴェル: 水の戯れ
演奏: ピエール=ロラン・エマール(p)
録音: 2011年
08. グラス: グラスワークスからオープニング
演奏: ヴィキングル・オラフソン(p)
録音: 2016年
09. ヨハンソン: 肩に止まったスズメ
演奏: ヨハン・ヨハンソン(エレクトロニクス)アンソニー・ウィーデン指揮エア・リンドハースト・ストリング・オーケストラ
録音: 2016年
最新ニュース
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] 大好きな街、小田原への愛を込めた「O・DA・WA・LOVE」配信リリース emily hashimoto[インタビュー] ギターミューズRei デビュー10周年 初のベスト・アルバム発売
[インタビュー] 突然、しゃっくりのように曲作りが止まらなくなった… 実力派歌手が初のアルバムを発表 高遠彩子[インタビュー] ふたたび脚光を浴びる作曲家の新作は、フル・オーケストラによるインスト・アルバム 日向敏文
[特集] 「柚木麻子と朝井リョウとでか美ちゃんの流れる雲に飛び乗ってハロプロを見てみたい」アフタートーク[インタビュー] アーバンで洗練されたグルーヴを鳴らす注目の6人組バンド BESPER
[インタビュー] 徹底的に音にこだわった ロックとオーケストラの完全なる“融合” GACKT[インタビュー] イベント〈The Night Unthreads 〜360° floor live〜〉にも出演 00年サウンド再来、CLW
[インタビュー] プロデューサー藤井隆が語る 麒麟・川島明のファースト・アルバム![インタビュー] スーパープレイヤーぞろいのブラス・アンサンブルが、満を持して発表するバロック名曲集 ARK BRASS
[インタビュー] 「私が歌う意味」 自らが選曲したディズニー・ソングで歌手デビュー 檀れい[インタビュー] 突如あらわれた驚異の才能! 10代の集大成となる1stフル・アルバム Meg Bonus
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015